東大卒英語講師が「due to」の意味・使い方・覚え方を例文と合わせて徹底解説!
英語の文章でよく見かけるこのフレーズ:
The event was canceled due to the storm.
(そのイベントは嵐のせいで中止になった)
「due to」は、TOEICや英検、ビジネス英語でも頻出の表現です。
しかし、学習者からはこんな声をよく聞きます。
- because ofとの違いがわからない
- どんなときに使うの?
- どうやって覚えればいいの?
この記事では、英検1級、TOEIC960点を取得している筆者が、そんな「due to」について、難しい文法用語なしで、誰でもスッと理解できるように解説します。
言い換え表現やNG例、覚え方のコツまで徹底網羅!初心者〜中級者まで必見です。
✅ due to の意味は「〜のせいで」「〜が原因で」
まずは意味からおさえましょう。
due to = 〜のせいで/〜が原因で
何かが起きた理由を説明するときに使います。
例文:
- The game was canceled due to heavy rain.
(試合は大雨のせいで中止になった) - His success was due to hard work.
(彼の成功は努力の結果だった)
ポイントは、「何が起こったか」と「その理由」をつなぐ表現だということ。
「○○だった。なぜなら△△が理由だった」という流れです。
🧩 覚え方のコツ:「be動詞+due to」の形でセット暗記!
due to は単体では使わず、よくあるパターンとしては次のようになります。
🔹 The problem was due to ~
🔹 The delay is due to ~
🔹 Her absence was due to ~
「is」「was」「are」などの“です/でした”の形の後に due to を続けて、その後に理由を入れるのが基本パターンです。
この形を丸ごと覚えよう!
🔑「〇〇 was due to △△」=〇〇は△△のせいだった
このように、「due to」の前には「何が起きたか」、「その後には原因」がくる形です。
💡 イメージで覚える:「〇〇は△△のせいだった」
言葉の意味だけでなく、場面をイメージすることで記憶に残ります。
例1:お腹が痛くなったのは牛乳のせいだった
My stomachache was due to the milk.
→ 状況:「牛乳を飲んで、お腹が痛くなった」
→ 言いたいこと:「痛くなったのは牛乳のせいだった」
例2:会議の中止は交通渋滞が原因
The cancellation was due to heavy traffic.
→ 状況:「渋滞のせいで会議が中止になった」
→ 言いたいこと:「中止は渋滞のせいだった」
🚫 よくある間違いに注意!
「due to」は便利な表現ですが、使い方を間違えやすいポイントがあるので注意が必要です。
❌ こんな使い方はちょっと不自然!
She canceled the event due to rain.
(彼女は雨のせいでイベントを中止した)
この文、意味は通じますし、ネイティブが話し言葉で使うこともあります。
ですが、きちんと英語のルールに沿って言うなら不自然な表現です。
❓なぜ間違いなの?
「due to」は、人の行動の理由を説明する表現ではなく、
ある出来事や状態の“原因”を説明するための表現です。
つまり、誰かが「何かをした理由」には使いません。
⭕ 正しい使い方:
The cancellation was due to rain.
(中止は雨のせいだった)
この文では「cancellation(中止)」という出来事を主語にして、
その出来事が雨のせいで起きたことを説明しています。
→ この使い方は自然で正確です。
🧠 イメージで覚えよう!
以下の図を見てください。
❌ 間違った形:
[人の行動] ← due to ~(✕)
⭕ 正しい形:
[出来事・状態] ← due to ~(〇)
🔄 例で比較しよう
❌ 間違い | ✅ 正解 |
---|---|
She was absent due to a cold. | Her absence was due to a cold. |
He canceled the event due to rain. | The cancellation was due to rain. |
I missed school due to the snow. | My absence was due to the snow. |
🗨 会話ではOKでも、試験やビジネスでは注意!
日常会話ではネイティブも「She canceled the event due to rain」と言うことがあります。
しかし、TOEICや英検などのテスト、ビジネス文書では文法に忠実な表現が求められます。
🤔 because of と何が違うの?
英語を学ぶ人の多くが悩むのが、「due to」と「because of」の違い。
意味は似ていますが、使い方には微妙な違いがあります。
表現 | 使い方の違い | 例文 |
---|---|---|
because of | 行動や動作の理由を言う | He missed school because of a cold. |
due to | 状態や結果の理由を言う | His absence was due to a cold. |
ポイント:
- because of:人が「何かをした/しなかった」理由を説明するときに使う
- due to:「その状態が起こった理由」を説明するときに使う
🧠 簡単な覚え方:
- because of →「人」が何かをした/しなかった理由
- due to → 「結果」が起きた理由
🔄 同じ意味をもつ他の表現
英語には「原因」や「理由」を伝える表現がたくさんあります。以下もセットで覚えておくと便利です。
表現 | 日本語訳 | 使い方 |
---|---|---|
thanks to | 〜のおかげで | Thanks to your help, I finished early. |
caused by | 〜によって起きた | The fire was caused by a short circuit. |
owing to | 〜のために(ややフォーマル) | The delay was owing to bad weather. |
👉 どれも意味は似ていますが、thanks to はポジティブな原因に使うことが多いです!
🎓 試験・ビジネス英語でも大活躍!
TOEICの出題傾向
TOEICでは「due to」「because of」の使い分けが頻出です。
The cancellation was ( ) bad weather.
A. because of
B. due to
→ 正解:B
理由:文の主語が「人」ではないから「due to」が自然。
ビジネス英語でも必須
- The system outage was due to server errors.
(システム障害はサーバーのエラーによるものだった) - The delay in delivery was due to unexpected demand.
(配送の遅れは予想外の需要によるものだった)
→ 報告書やメールでよく使われます!
🗣️ 会話での使い方:フレーズとして覚える
カジュアルな会話でも due to は使われます。以下のような言い回しが自然です。
A: Why are you late?
B: Sorry, it was due to traffic.
A: You look tired.
B: Yeah, it’s due to lack of sleep.
→ 「原因を短く伝える」ときにとても便利です!
📚 豊富な例文で感覚をつかもう!
英文 | 日本語訳 |
---|---|
The train was delayed due to snow. | 雪のせいで電車が遅れた |
His failure was due to lack of sleep. | 彼の失敗は寝不足が原因だった |
The closure was due to budget cuts. | 閉鎖は予算削減が理由だった |
Her promotion was due to hard work. | 昇進は努力のおかげだった |
The damage was due to the earthquake. | 損害は地震によるものだった |
✅ まとめ:due to をマスターしよう!
- 「due to」は「〜のせいで」「〜が原因で」
- 「〇〇 is/was due to △△」の形で覚えるとスムーズ
- because of との違いは「人の行動」か「出来事・状態」か
- ビジネス・試験・日常会話すべてに使える万能表現!
🔗 関連記事
当スクールの他にはない強み
当スクールでは、東大法学部卒・公認会計士の代表が、仕事と両立しながら英語を独学で習得した実体験をもとに、あなた専用の「続けられる学習法」を提案しています。
私自身、海外経験がありませんが、働きながら英検1級・TOEIC960点を取得し、また公認会計士試験に働きながら一発で合格した経験を踏まえて、多忙な方でも実践可能な英語習得法を提供しています。
また、東大入試・公認会計士試験を一発で突破した経験を生かして、勉強方法・習慣化のコツ・モチベーション維持の方法も伝授しますので、英語力ではなく、生涯使える勉強法も習得できることが、他のスクールにはない当スクール独自の強みです。
「自分に合ったやり方がわからない」「目標はあるけど、続けられない」そう感じている方にこそ、効率的な学習戦略をお届けします。
投稿者プロフィール

-
東京大学法学部卒。大学卒業後、自動車メーカーにて勤務し、働きながら公認会計士試験に一発合格(合格者のうち、上位3%合格)。
現在は監査法人にて会計監査・IT監査に従事するとともに、海外経験なしで英語を習得した経験を生かして英語教育業に携わっています。
保有資格:公認会計士、英検1級、TOEIC960点