TOEICスコアの有効期限は本当に2年?公式見解・企業評価・履歴書記載まで、経験を踏まえて徹底解説!
はじめに
TOEICのスコアには「2年で無効になる」という噂がありますが、実際にはどうなのでしょうか?
本記事では、公式な有効期限の有無や、企業や大学での評価実態、履歴書の正しい書き方などを詳しく解説します。
また、SPI試験や外資系企業の英語面接との関係、英検との比較も取り上げ、筆者自身の転職経験を踏まえて、TOEICスコアの実際の活用方法や注意点をリアルにお伝えします。
TOEICスコアには「公式な有効期限」はない
TOEICスコアには、スコア自体の公式な有効期限は存在しません。 ETS(Educational Testing Service)および日本の運営団体であるIIBCは、スコアそのものは無期限で記録されるとしています。
ただし、IIBCのFAQでは「2年以内のスコアの使用を推奨」と明記されています。これは、英語力が時間と共に変化するという前提に基づくものです。
IIBC公式FAQ:"ETSは、できるだけ最新のスコアを利用することを推奨し、スコアの有効期限を2年と設定しています。"
つまり、スコアが2年を超えると無効になるわけではありませんが、企業や団体によっては評価対象外となる可能性があります。
企業での実際の評価期間は「2〜3年以内」が主流
企業の中には、TOEICスコアについて「2年以内のスコアのみ有効」と明記しているケースがありますが、筆者の経験からすると「3年以内まで参考にされる」ケースも多いのが実態です。
ただし、5年以上前のスコアは実務上ほとんど評価されません。 英語力は使わなければ低下するため、古いスコアは信頼性が低いと見なされる傾向があります。
履歴書に記載する際の注意点
- 取得年月を必ず記載する:例)TOEIC L&R 730点(2023年6月取得)
- 2年以内のスコアが望ましいが、3年以内なら実務上問題ないケースも多い
- 古いスコアの場合は補足説明を添える:現在の英語使用状況や学習継続など
TOEIC IPテストやSWテストとの違い
テスト種類 | 有効期限 | 証明書再発行 | 評価のされやすさ |
---|---|---|---|
TOEIC L&R 公開テスト | 実質2年 | 2年以内のみ可能 | 非常に高い |
TOEIC IPテスト | 実質2年 | 不可 | 企業により判断が分かれる |
TOEIC SWテスト | 実質2年 | 2年以内のみ可能 | 外資系で有利な場合もあるが、知名度は低い |
SPI英語試験との関係
企業によっては、SPI(適性検査)の中で英語試験を課すことがあります。TOEICスコアが高くても、SPI英語で低得点だと「実力に乖離あり」と評価されることも。
SPIの英語問題はTOEICと似た傾向があるため、TOEIC対策はSPI対策にもつながります。 応募前にTOEIC学習を通じて基礎力を整えておくことは非常に有効です。
外資系企業におけるTOEICの位置付け
外資系企業では、TOEICスコアは書類選考の通過条件として使われることが多く、面接では英語による受け答えが重視されます。
筆者が実際に面接を受けた際も、英語での自己紹介や業務説明を求められる場面が複数ありました。
当スクールでは、英語面接に対応するコーチングも提供しています。 TOEICスコアに加えて「話せる英語力」を高めたい方にも対応可能です。
英検との比較と戦略的な選択
英検とTOEICはどちらも知名度の高い英語資格ですが、採用現場での理解度には差があります。 英検準1級を持っていても、人事担当者によってはそのレベルを把握していないケースがあるため、より分かりやすいTOEICの点数で示す方が確実な場合もあります。
英検1級の取得が難しいと感じる方は、TOEICで800点以上を目指すことが、短期的かつ効果的なアプローチとなります。
TOEICスコア証明書の再発行は2年以内のみ
TOEICスコアの証明書(公式認定証)は、試験日から2年以内であれば再発行可能です。 2年を過ぎると、スコアは記録として残っていても証明書の提出ができなくなります。
- 再発行手数料:500円
- 申請方法:IIBCの公式サイトからオンライン申請可能
TOEICスコアの更新は戦略的に行うべき
英語力を証明するために、2〜3年おきにTOEICを再受験し、スコアを更新するのが理想的です。
社会人としてキャリアを積むうえで、継続的にスコアを更新することは「英語力の維持と向上の証明」になります。実際、企業の昇進試験や人事評価で、過去のTOEICスコアが評価対象になっている例も多く見られます。とくに国際部門や海外駐在候補の場合、3年以内のスコアが求められることも珍しくありません。
TOEICは英語力を測る「目安」であるだけでなく、学習者にとっては学習継続のモチベーションにもなります。資格としての価値に加え、「定期的にチャレンジしている姿勢」を見せることも、転職市場では高く評価されるポイントです。
英語力を強みとするなら、スコアの更新はもはや義務と言っても過言ではありません。700点から800点台へ、800点から900点台へという段階的なレベルアップを目指し、キャリアアップの布石としましょう。
スコア更新のメリット:
- 最新の英語力を示せる
- 履歴書の説得力が増す
- 昇進・異動・転職活動で有利
- SPIや英語面接との整合性を保てる
- 学習のモチベーション維持にもつながる
まとめ
- TOEICスコアは公式には有効期限なし
- 企業評価や証明書の観点では「2年以内」が基準
- 実務上は「3年以内」まで参考にされるケースが多い
- SPIや外資系面接も見据えて、TOEIC対策は非常に有効
- 英検準1級よりTOEICの方が評価されやすい場面も
- 定期的なスコア更新と、英語面接対策が鍵
TOEICスコアは単なる数字以上に、あなたの英語力と努力を示す信頼の証です。 正しく活用し、キャリアアップに繋げましょう。
🔗 関連記事
当スクールの他にはない強み
当スクールでは、東大法学部卒・公認会計士の代表が、仕事と両立しながら英語を独学で習得した実体験をもとに、あなた専用の「続けられる学習法」を提案しています。
私自身、海外経験がありませんが、働きながら英検1級・TOEIC960点を取得し、また公認会計士試験に働きながら一発で合格した経験を踏まえて、多忙な方でも実践可能な英語習得法を提供しています。
また、東大入試・公認会計士試験を一発で突破した経験を生かして、勉強方法・習慣化のコツ・モチベーション維持の方法も伝授しますので、英語力ではなく、生涯使える勉強法も習得できることが、他のスクールにはない当スクール独自の強みです。
「自分に合ったやり方がわからない」「目標はあるけど、続けられない」そう感じている方にこそ、効率的な学習戦略をお届けします
投稿者プロフィール

-
東京大学法学部卒。大学卒業後、自動車メーカーにて勤務し、働きながら公認会計士試験に一発合格(合格者のうち、上位3%合格)。
現在は監査法人にて会計監査・IT監査に従事するとともに、海外経験なしで英語を習得した経験を生かして英語教育業に携わっています。
保有資格:公認会計士、英検1級、TOEIC960点