東大卒英語講師が連鎖関係代名詞をわかりやすく解説!│よくある間違いと注意点も

英語学習をしていると、「who」や「which」などの関係代名詞を使った文に出会いますよね。その中でもちょっと難しいのが「連鎖関係代名詞」です。

「連鎖」って聞くと、「何かがつながっている?」と感じるかもしれません。

まさにその通りで、関係代名詞の文の中に、さらに別の文がつながっている形のことを「連鎖関係代名詞」といいます。

この記事では、英検1級、TOEIC960点を取得している筆者が、「連鎖関係代名詞」わかりやすく、丁寧に解説していきます。


🔰 ステップ1:関係代名詞をまず理解しよう

まずは基礎から確認です。

関係代名詞は、「前に出てきた名詞を、後ろから説明する」ための言葉です。

✅ 例文

This is the boy who plays soccer.
(これはサッカーをする男の子です)

「who」は「the boy(その男の子)」を説明しています。こういうのが関係代名詞です。


🔗 ステップ2:連鎖関係代名詞とは?

それでは本題、「連鎖関係代名詞」とは何か?

💡 簡単に言うと:

関係代名詞を使った文の中に、さらに「I think」などの別の文が入り込んでいるもの

ちょっと複雑そうですが、コツをつかめば大丈夫です!


🧩 例文で理解しよう(超やさしく解説)

🔸 例文1

She is the girl who I think is kind.
(彼女は、私が優しいと思う女の子です)

👀 ポイント解説:

  • 「She is the girl」= 彼女はその女の子です
  • 「who I think is kind」= 関係代名詞のかたまり

でもこの中には2つの文が隠れているんです。

  1. I think she is kind.(私は彼女が優しいと思う)
  2. She is the girl who is kind.(彼女は優しい女の子)

この2つの文が、つながって連鎖しているから「連鎖関係代名詞」なんです。


🔸 例文2

This is the book which I thought you lost.
(これは、あなたがなくしたと思った本です)

👀 ポイント解説:

この文の「which」は「the book」を説明する関係代名詞で、「あなたがなくした(you lost)」の目的語です。

つまり、こういう意味の文になっています:

I thought you lost the book.
→「あなたがその本をなくしたと思った」

この「the book」の部分を「which」に置き換えて、もとの文とつなげると、

This is the book which I thought you lost.

となるわけです。

ポイントは、「I thought」は途中に挟まれているだけということです。


🏗 文の構造をどう読めばいいの?

🔍 読み方のコツ:

  1. who / which / that などの関係代名詞を見つける
  2. “I think” などの部分はいったん飛ばして読む
  3. 残った文の意味が成立しているか確認する

✅ もう一度:

The man who I believe is guilty was arrested.

  • who = the man を説明している
  • 挿入句:I believeは飛ばして考える
  • 残った部分:The man who is guilty was arrested.(有罪の男は逮捕された。)

➡「私が有罪だと思う男が逮捕された」
という意味になります。


❗よくある間違いと注意点

❌ 間違い例1:文が途中で終わっている

This is the car which I think.
(これは、私が思う車?)← 意味が通じません!

→「I think」のあとに文が続いていないのでおかしいです。

✅ 正しい形は:
This is the car which I think you bought.
(これは、あなたが買ったと私が思う車です)


❌ 間違い例②:「関係代名詞の位置や構造を誤解してしまう」

The woman who I said her left early was my teacher.
(✕ 文法的に間違い)

👀 この文は、「her」が余計に入っていて間違いです。


✅ 正しい文:

The woman who I said left early was my teacher.
(早く帰ったと私が言った女性が、私の先生だった)


🔍 解説(シンプル)

  • 「who」は「left early」の主語なので、すでに主語の役割を果たしています
  • 「her」を入れると、主語が2つあるような形になってしまい文法ミスになります。

💡 覚え方のコツ

「who」が主語になるときは、そのあとの文に主語をもう一つ入れないこと!


📚 よく使われる動詞たち(挿入句に登場しがち)

動詞使い方例
thinkthe man who I think is honest
believethe girl who I believe won the contest
saythe story which they say is true
supposethe student who you suppose cheated
claimthe doctor who he claims saved his life
knowthe author who I know wrote this book

🎯 英作文でも使えるテンプレート

書くときに使える「連鎖関係代名詞」の型を覚えておきましょう!

✅ テンプレ①

I admire people who I think are honest.
→ 私は正直だと思う人々を尊敬します。

✅ テンプレ②

He is the teacher who I believe helped me the most.
→ 彼は、私を一番助けてくれたと思う先生です。


📝 勉強のポイントまとめ

ポイント説明
✅ 挿入句を無視して文を読む“I think”などは飛ばして文の骨組みを確認
✅ 関係代名詞が何の役割か確認主語?目的語?場所を見極めよう
✅ 意味が通じるか必ず確認不自然な文はたいてい間違い

🧠 練習問題(チャレンジしてみよう)

問題1

次の文の意味を考えてみよう。

He is the singer who I thought you liked.
→(      )

解説:

  • 関係代名詞:who(singerを説明)
  • I thought = 挿入句
  • you liked who(あなたが好きだった)

✅ 正解:彼は、あなたが好きだったと私が思っていた歌手です


📌 最後に:連鎖関係代名詞は怖くない!

一見難しく見える「連鎖関係代名詞」ですが、ポイントは2つだけです。

  • 挿入されている文(I think, I believe など)を一度無視する
  • 残った文の形を確認する(主語・動詞がそろってる?)

慣れれば、ネイティブの自然な言い回しとしても取り入れられる便利な文法です。

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投稿者プロフィール

川端 啓豊
川端 啓豊
東京大学法学部卒。大学卒業後、自動車メーカーにて勤務し、働きながら公認会計士試験に一発合格(合格者のうち、上位3%合格)。
現在は監査法人にて会計監査・IT監査に従事するとともに、海外経験なしで英語を習得した経験を生かして英語教育業に携わっています。
保有資格:公認会計士、英検1級、TOEIC960点