東大卒英語講師がrestrainとrestraintの違い・意味・使い方・例文を徹底解説!
英語学習者にとって、似ている単語「restrain」と「restraint」は混同しやすいものの一つです。
どちらも「抑える」「制止する」といった意味を持ちますが、品詞や使い方には明確な違いがあります。
この記事では、英検1級、TOEIC960点を取得した筆者が、それぞれの意味・使い方・例文を丁寧に整理し、会話やライティングで正しく使い分けられるようになることを目指します。
✅ 結論:動詞が「restrain」、名詞が「restraint」
単語 | 品詞 | 意味 | 使い方 |
---|---|---|---|
restrain | 動詞 | 抑える、制止する | 他動詞:主語が行動を抑える |
restraint | 名詞 | 抑制、制限、遠慮 | 状態や行動の抑制、法的拘束も含む |
ポイント:
「restrain」は行動として“誰か・何か”を抑え込む動詞、
「restraint」は“抑えることそのもの”を指す名詞です。
restrain:動詞「抑える」「制止する」
✔ 発音
- 発音:リストレイン
- /rɪˈstreɪn/
✔ 意味と使い方
「restrain」は「暴力・感情・行動などを物理的または心理的に抑える」という意味の他動詞です。
✔ よく使われる対象
- 感情(anger, excitement)
- 人や動物の行動
- 法的強制力や警察による拘束
✔ 例文
- He could hardly restrain his anger.
→ 彼は怒りを抑えるのがやっとだった。 - The police had to restrain the suspect.
→ 警察は容疑者を取り押さえなければならなかった。 - I tried to restrain myself from laughing.
→ 笑わないように自制した。 - You should restrain your dog in public places.
→ 公共の場では犬を制止するべきだ。
restraint:名詞「抑制」「制限」
✔ 発音・IPA
- 発音:リストレイント
- /rɪˈstreɪnt/
✔ 意味と使い方
「restraint」は「抑えること」「制限」「我慢」「節度」といった意味の名詞です。
物理的・感情的・法的な抑制すべてをカバーします。
✔ よく使われる表現
- show restraint(自制を示す)
- financial restraint(財政的制限)
- without restraint(無制限に)
✔ 例文
- She showed admirable restraint during the argument.
→ 彼女はその口論の中で見事な自制を見せた。 - The new policy puts a restraint on government spending.
→ 新しい政策は政府支出を制限するものだ。 - He drank without restraint.
→ 彼は節度なく酒を飲んだ。 - Use of physical restraint is allowed only in emergencies.
→ 身体的拘束は緊急時のみに許されている。
📌 よくある間違いとその理由
「restrain」と「restraint」は見た目が似ているので、使い方を間違えやすい単語です。
ここでは特に多い2つのミスを例に、正しい文との違いをしっかり理解しましょう。
❌ 間違い例1:I used restraint to stop him.
一見、意味は通じそうですが、英語としてはやや不自然な表現です。
なぜなら、「restraint」は名詞であり、「使ったもの」が抽象的すぎてわかりにくいからです。
ネイティブはこのような状況では、具体的な「行動」を示す動詞 restrain を使います。
✔ 正しくは:
I restrained him from hitting others.
(彼が他人を殴るのを制止した)
→ 主語「I」が「彼を抑えた」という行動を示しています。
❌ 間違い例2:She couldn't restraint herself.
この文は文法的に誤りです。
「restraint」は名詞なので、「動詞」として使うことはできません。
✔ 正しくは:
She couldn't restrain herself.
(彼女は自分を抑えることができなかった)
→ 「restrain」は動詞なので、「助動詞+動詞の原形(couldn't restrain)」という形で正しく使えます。
🔍 まとめ:動詞と名詞の違いを意識しよう
ポイント:動作を表すときは restrain(動詞)を使う!
restraint(名詞)は「抑制そのもの」なので、主語や目的語として使われます。
もし英文で「抑える」という意味を込めたいなら、「restrain(動詞)」を使うのが基本です。
一方で、「自制」「抑制」といった抽象的な名詞として使いたい場合は「restraint」を選びましょう。
🧠 語源・派生語もおさえておこう
🔍 語源
- restrain:ラテン語の「re(再び)+stringere(締める)」→「引き締めて抑える」
🧩 派生語
単語 | 品詞 | 意味 |
---|---|---|
unrestrained | 形容詞 | 抑えられていない、奔放な |
self-restraint | 名詞 | 自制 |
physical restraint | 名詞 | 身体拘束 |
例:
His behavior was unrestrained and chaotic.
(彼の行動は抑制がきかず、混乱していた)
Self-restraint is important in business settings.
(ビジネスの場では自制心が大切だ)
💡 類義語との違いも理解しよう
単語 | 意味 | ニュアンス |
---|---|---|
suppress | 抑え込む | 強引・感情や反乱などを物理的に封じる |
control | 制御する | 広義に感情・物理的動き両方 |
inhibit | 抑制する | 成長・行動・発達を妨げる |
curb | 抑える | 勢い・増加・消費などを抑える(ややフォーマル) |
例:
- suppress a rebellion(反乱を鎮圧する)
- control your emotions(感情を制御する)
- inhibit the spread of virus(ウイルスの拡散を抑える)
- curb inflation(インフレを抑える)
🔚 まとめ:restrainとrestraintは品詞で見分ける!
✅ restrain(動詞)→「誰か・何かを抑える」
- She restrained herself from yelling.
- The guard restrained the prisoner.
✅ restraint(名詞)→「抑制、制限、拘束」
- Show some restraint, please.
- Financial restraint is required.
品詞に着目すれば、意味と使い方の混同は防げます。
特にTOEICや英検、ライティングでも出題されやすいので、しっかり区別できるようにしましょう。
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投稿者プロフィール

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東京大学法学部卒。大学卒業後、自動車メーカーにて勤務し、働きながら公認会計士試験に一発合格(合格者のうち、上位3%合格)。
現在は監査法人にて会計監査・IT監査に従事するとともに、海外経験なしで英語を習得した経験を生かして英語教育業に携わっています。
保有資格:公認会計士、英検1級、TOEIC960点