✅東大卒英語講師が「last」の動詞としての使い方を完全解説!例文・類義語・注意点も網羅

「last」といえば「最後の」「最新の」などの形容詞や、「前回の」「この前の」といった副詞の意味で覚えている人が多いかもしれません。

しかし、「last」は動詞としても非常に重要な単語であり、TOEICや英検、英会話でも頻出です。

この記事では、英検1級、TOEIC960点を取得している筆者が、「last」の動詞としての意味・使い方を中心に、例文や注意点、よくある誤用まで徹底解説します。


✅ 「last」の動詞としての意味

「last」は動詞として使うと、主に以下の2つの意味を持ちます:

①「続く」「持続する」

ある状態や物事が「続く」「保たれる」という意味で使われます。

  • 「期間が続く」
  • 「寿命が長い/短い」
  • 「物が長持ちする」

👉例:The movie lasted two hours.(その映画は2時間続いた)

②「持ちこたえる」「耐える」

物理的・精神的に「持ちこたえる」「耐える」といった意味でも使われます。

👉例:I don’t think this battery will last through the day.(このバッテリーは一日もたないと思う)


✅ 発音とアクセント

  • 発音記号:/læst/ または /lɑːst/
  • 日本人が「ラスト」とカタカナ英語のまま発音すると不自然になりやすいので注意しましょう。

✅ 「last」を使った例文と解説

ここでは、実際の英語表現での使用例を見てみましょう。

● 期間が続く・長持ちする(持続)

  • The concert lasted three hours.
    (コンサートは3時間続いた)
  • Their marriage lasted for over 50 years.
    (彼らの結婚生活は50年以上続いた)
  • The meeting lasted longer than expected.
    (会議は予想以上に長引いた)
  • How long will the repair last?
    (この修理はどれくらいもちますか?)

👉【解説】
「last」は基本的に自動詞として使われるため、「last for 〜」の形も可能ですが、「for」は省略されることも多いです。


● 耐える・持ちこたえる

  • I don't think he can last much longer in this heat.
    (この暑さでは彼はもう長くもたないだろう)
  • Can your shoes last the entire hiking trip?
    (その靴はハイキング全行程に耐えられる?)
  • Our team lasted until the final round.
    (私たちのチームは決勝戦まで残った)

👉【解説】
「survive(生き延びる)」や「endure(耐える)」と似ていますが、「last」はより一般的で、日常的な場面で頻繁に使われます。


✅ 時制変化と文法上のポイント

原形過去形過去分詞現在分詞・動名詞三単現
lastlastedlastedlastinglasts

すべて規則変化のため、覚えやすい動詞のひとつです。


✅ 「last」を使う際の注意点

❌誤用例1:目的語の置き方に注意

❌ The movie lasted me two hours.(不自然)

→ 「last」は自動詞として「続く」「持ちこたえる」意味で使われることが多く、この場合「me(人)」を目的語に取るのは不自然です。

✔ The movie lasted two hours.

(その映画は2時間続いた)

👉「last」はこのように「時間・期間」を直接目的語に取ることはあります。

✔ The movie took me two hours to watch.

(その映画を見るのに私には2時間かかった)

👉「me」を主語に関係させたい場合、「take」を使うと自然な英語になります。


📝補足:他動詞としての「last」

実は「last」には他動詞用法もあり、以下のような意味で使われます:

  • (人・物が)〜に十分である、足りる
    👉 This food won’t last us through the winter.
    (この食料では冬を乗り越えられない)

このように、「last 人」という形もあり得ますが、それは「必要な分に足りる」という数量・耐久性の意味合いで使われる特殊なパターンです。

したがって「The movie lasted me two hours」は、不自然に聞こえます。


❌誤用例2:「long」の位置に注意

  • ❌ The meeting lasted long.(不自然)
  • ✔ The meeting lasted a long time.

→ 「last long」という形も可能だが、「a long time」を使う方が自然。


✅ よく使われる構文と表現

表現意味
last for + 期間〜の間続く
not last long長続きしない
last until + 時刻・日付〜まで続く
make ~ last~を長持ちさせる

✅ 「last」の類義語・言い換え表現

類義語ニュアンス・違い
endure耐える(より困難に耐えるニュアンス)
survive生き延びる、困難を乗り越える
persist継続する、しぶとく続く(やや堅い表現)
remain残る(存在し続ける)
continue続ける(主語が人の場合も多い)

✅ 口語表現・イディオムでの「last」もおさえておきましょう!

  • make something last(何かを長持ちさせる)
    👉 Try to make the food last until the weekend.
    (食料が週末までもつようにしよう)
  • not gonna last(持たない、続かない)
    👉 This old car isn’t gonna last much longer.
    (この古い車はもう長くもたない)

✅ 「last」の語源と豆知識

  • 「last」は古英語「læstan(続く、持続する)」に由来します。
  • 英語圏では、物の耐久性を表現するときにもよく使われる動詞で、ビジネスシーンや製品レビューでも頻出です。

✅ 英作文・英会話での活用のコツ

  • TOEICやIELTSのPart 3・Part 7で「会議はどれくらい続いた?」などの内容を理解する際に登場する可能性あり。
  • スピーキングで物の耐久性を述べたいときに「last」は便利:

👉 This phone lasts up to 10 hours on a single charge.
(一度の充電で最大10時間使えます)


✅ まとめ:「last」の動詞としての使い方は英語の基本!

「last」は非常にシンプルでありながら、日常会話・ビジネス英語・試験英語すべてに登場する基本動詞です。ポイントをおさらいしましょう:

  • 「続く」「持続する」「耐える」という意味で使われる
  • 自動詞として使うのが基本
  • 時間・耐久・精神的な持続に使える汎用性の高い動詞
  • 例文で覚え、発音や語順にも注意!

英語学習では、単語の品詞ごとの使い方をしっかり押さえることが、スピーキング・ライティング力の向上にもつながります。ぜひこの「last」も、動詞として自在に使えるようになりましょう!

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投稿者プロフィール

川端 啓豊
川端 啓豊
東京大学法学部卒。大学卒業後、自動車メーカーにて勤務し、働きながら公認会計士試験に一発合格(合格者のうち、上位3%合格)。
現在は監査法人にて会計監査・IT監査に従事するとともに、海外経験なしで英語を習得した経験を生かして英語教育業に携わっています。
保有資格:公認会計士、英検1級、TOEIC960点