東大卒英語講師が「book(動詞)」を徹底解説!意味・使い方・語源・例文まで

英語学習者がまず覚える book は「本」ですが、動詞になるとまったく別の意味を持ちます。

海外旅行でホテルを予約するとき 、仕事で会議室を押さえるとき、ニュースで「逮捕された」という表現を読むとき ―― いずれも book が使われます。

この記事では、英検1級、TOEIC960点を取得している筆者が、 book(動詞)の3大用法=予約・手配・記録 を、語源や例文、会話形式で丁寧に解説します。


1. 📖 book(動詞)の基本的な意味

動詞の book は「帳簿に名前を書き込むこと」から派生しました。
そこから「予約」「手配」「記録」という意味につながります。

👉 イメージは「書き込んで確定」すること。

  • I’d like to book a table for two.
    (2人分のテーブルを予約したいです)

2. 🔊 発音と文法のポイント

  • 発音:/bʊk/(ブック)
  • 三人称単数:books
  • 過去形・過去分詞:booked
  • 進行形:booking
  • She is booking a flight now.
    (彼女はいま航空券を予約しているところです)

3. 🪶 語源で覚える

book の語源は「帳簿」
→ 名前や予定を帳簿に書き込む → 予約
→ 違反者を帳簿に記録する → 逮捕

  • He was booked for speeding.
    (彼はスピード違反で逮捕された)

4. ✈️ 用法別の使い方と例文

4-1. 「予約する」

旅行や外食の最頻出用法です。

  • We booked a room at the hotel near the station.
    (私たちは駅近くのホテルに部屋を予約した)
  • Can I book tickets online?
    (オンラインでチケットを予約できますか?)

4-2. 「手配する」

移動やイベントの段取りに使う。

  • She booked a flight to New York.
    (彼女はニューヨーク行きの便を手配した)
  • They booked a tour through a local agency.
    (彼らは旅行代理店でツアーを手配した)

4-3. 「記録する・逮捕する」

ニュースでよく見る用法。

  • He was booked for drunk driving.
    (彼は飲酒運転で逮捕された)
  • The suspect was booked at 3 a.m.
    (容疑者は午前3時に記録された)

5. 🗂️ 定番フレーズ

以下のフレーズは定番です。リスニングで出たときに瞬間的に理解できるように、フレーズごと覚えておきましょう!

  • book in advance → 前もって予約する
  • fully booked → 満席/予約でいっぱい
  • double-booked → 予定がバッティング
  • Sorry, we’re fully booked tonight.
    (申し訳ありません、今夜は満席です)

6. 💬 英会話で使われる場面

ホテル予約

Reception: Good evening. How can I help you?
(こんばんは。ご用件は?)

You: I’d like to book a room for two nights.
(2泊の部屋を予約したいのですが)


レストラン(満席時)

Staff: I’m afraid we’re fully booked tonight.
(あいにく本日は満席です)

You: I see. Could I book a table for tomorrow?
(そうですか。明日席を予約できますか?)


仕事の会議室

A: Have you booked the meeting room for 10?
(10時の会議室、予約した?)

B: Yes, it’s booked under Marketing Team.
(はい、マーケティングチームの名義で予約済みです)


7. 🔍 類義語との違い

  • book:実際のサービスを押さえる(ホテル・飛行機・席など)
  • reserve:フォーマルで「確保する」イメージ
  • arrange:段取りを整える、まだ確定でない場合も
  • register:公式な名簿に記録する

8. ⚠️ よくある誤用とその理由

I booked with the hotel.

→ ✅ I booked a room at the hotel.

解説

  • 「book with + 場所」とすると、「そのホテルと一緒に何かを予約した」という不自然な意味合いになってしまいます。
  • book の目的語には、予約した具体的なもの(room, table, ticket など)が必要です。

👉 正しくは book a room at the hotel のように、「何を予約したか(a room)」+「どこ(at the hotel)」を明確にする必要があります。


I booked my name for the concert.

→ ✅ I booked a ticket for the concert.

解説

  • 「自分の名前を予約した」とは言えません。英語では「名前」ではなく、実際に確保した対象(ticket, seat, table)を目的語にします。
  • 日本語の感覚で「名前を予約に書いた」という直訳をしてしまうと、このような誤用が生まれます。

👉 正しくは book a ticket for the concert または book a seat for the concert
こうすると「コンサートのチケットを確保した」という自然な英語になります。


💡 ポイントまとめ

  • book の後には「予約した対象(room, table, ticket, flight など)」を置く。
  • 日本語で「名前を書いた」という感覚をそのまま英語にしない。
  • 場所は「with」ではなく「at / for / through」を使うのが自然。

9. 📌 まとめ

  • book(動詞) の3大用法:予約・手配・記録
  • 語源=「帳簿に書き込む」→ 確定のイメージ
  • 会話では「予約=book」と覚えればほぼOK
  • ニュースでは「逮捕=be booked」で出てくる

👉 実際の会話例を声に出して練習することで、book のニュアンスが自然に身につきます。

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投稿者プロフィール

川端 啓豊
川端 啓豊
東京大学法学部卒。大学卒業後、自動車メーカーにて勤務し、働きながら公認会計士試験に一発合格(合格者のうち、上位3%合格)。
現在は監査法人にて会計監査・IT監査に従事するとともに、海外経験なしで英語を習得した経験を生かして英語教育業に携わっています。
保有資格:公認会計士、英検1級、TOEIC960点