東大卒英語講師が「address」の動詞の意味と使い方を完全解説!|例文・類語との違い・よくある間違いまで

「address」という単語、聞いたことはあるけれど、名詞の「住所」以外の意味はよく知らないという方も多いのではないでしょうか?

実は「address」には動詞としての重要な使い方がたくさんあります。

  • 「address an issue」ってどういう意味?
  • なぜ「address to the audience」は間違い?
  • アクセントの位置は「ドレス」?「アドレス」?

この記事では、英検1級、TOEIC960点を取得した筆者が、英語力アップに欠かせない「address」の動詞の意味・使い方を、例文・発音のポイント・類語との違いまで含めて丁寧に解説していきます。


✅「address」の意味【動詞】

「address」は動詞として、主に4つの意味を持ちます。

意味解説例文
① 話しかける/呼びかける丁寧に言葉を向けるThe teacher addressed the student by name.
② 問題に対処する問題や課題に向き合うWe need to address this issue.
③ 演説する多くの人に向かって話すShe addressed the audience confidently.
④ 宛名を書く郵便物のあて先を書くPlease address the envelope to Mr. Smith.

とくに②の「対処する」の意味は、ビジネスやニュース英語で非常によく使われます。


🗣「話しかける」「呼びかける」の使い方

🔹 The teacher addressed the student by name.
(先生はその生徒に名前で呼びかけた)

🔹 How should I address the CEO in the email?
(メールでCEOをどう呼べばいいですか?)

このように、「address 人」という形で「人に話しかける」「呼びかける」という意味になります。特に、敬意をもって話しかけるときによく使います。

🔹 She was addressed as "Doctor" at the conference.
(彼女はその会議で「ドクター」と呼ばれていた)

この例文では「address A as B」の形になっており、「AをBと呼ぶ」という意味です。役職や敬称を使って丁寧に呼ぶ場合に使われます。


💡発音に注意!「名詞」と「動詞」で言い方が違う

「address」は、名詞と動詞で読み方が変わる単語です。

  • 名詞(住所):最初の音を強く読む → ドレス(address)
  • 動詞(呼びかける・対処する):2番目の音を強く読む → アドレス(address)

🔊たとえば:

We need to address the issue.
(問題に対処する必要がある)

この文では、「address」は動詞なので「ドレス」ではなく「アドレス」のように読みます。
英語では、どこを強く読むかで意味が変わることがあり、これは特にTOEICのリスニングや英会話で注意が必要なポイントです。


🛠「問題に対処する」の使い方と例文

🔹 We must address the root cause of the problem.
(問題の根本原因に取り組まなければならない)

🔹 The company is trying to address customer complaints.
(その会社は顧客からの苦情に対応しようとしている)

この使い方では、「真剣に向き合って問題を解決しようとする」というニュアンスが含まれています。ビジネスやニュース記事でよく使われる表現です。

❌間違い例:

We must address to the issue.(誤)

「address」は目的語を直接とる動詞なので、「to」は不要です。


🎤「演説する」「公式に話す」の使い方

🔹 The president addressed the nation.
(大統領は国民に向けて演説した)

🔹 She addressed the audience with confidence.
(彼女は聴衆に向けて自信を持って演説した)

このときも「address 人」の形で使い、「to the audience」としてしまうのは誤りです。

❌ She addressed to the audience.(×)
⭕ She addressed the audience.(〇)


📨「宛名を書く」の使い方

🔹 Please address the envelope to Mr. Smith.
(この封筒をスミスさん宛にしてください)

🔹 The letter was wrongly addressed.
(手紙の宛名が間違っていた)

この使い方では「send」とセットになることも多いです。


🔁 類語との違い:「deal with」「tackle」「handle」など

単語意味の違いニュアンス
address正面から真剣に取り組むフォーマルで論理的な場面でよく使われる
deal withなんとか処理する一般的、日常的なイメージ
tackle攻めの姿勢で取り組むエネルギッシュな印象
handle手際よくうまくこなす実務的な処理のイメージ

たとえば「環境問題に取り組む」なら:

  • ✅ We must address environmental issues.(真剣に向き合って対処)
  • ✅ The company is trying to tackle environmental issues.(積極的に対処)
  • ✅ They deal with environmental concerns daily.(日常的に対応)

✍️ ビジネス英語やメールでの実用例

🔹 We would like to address the concerns raised in your previous message.
(ご指摘いただいた懸念に対応いたします)

🔹 Could you please address this issue by Friday?
(金曜日までにこの問題にご対応いただけますか?)

フォーマルかつ前向きな響きがあるので、ビジネスメールやプレゼンに最適な表現です。


📚 英語試験でも重要な単語!

TOEICや英検、アカデミックな英文などでは、「address a problem」「address a topic」という表現がよく使われます。

🔹 The paper addresses the issue of inequality.
(その論文は不平等の問題に取り組んでいる)

🔹 The speech addressed a wide range of themes.
(そのスピーチは幅広いテーマを扱っていた)


🚫 よくある間違いとその理由

❌ I used address to stop him.
→ 「address」は「止める」という意味では使いません。

✅ 正しくは:

I tried to restrain him from hitting others.
(彼が他人を殴るのを止めようとした)

「対処する」という意味はありますが、直接的な行動の抑止には「restrain」や「prevent」などの動詞を使いましょう。

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投稿者プロフィール

川端 啓豊
川端 啓豊
東京大学法学部卒。大学卒業後、自動車メーカーにて勤務し、働きながら公認会計士試験に一発合格(合格者のうち、上位3%合格)。
現在は監査法人にて会計監査・IT監査に従事するとともに、海外経験なしで英語を習得した経験を生かして英語教育業に携わっています。
保有資格:公認会計士、英検1級、TOEIC960点