✅東大卒英語講師が「be supposed to」 の意味と使い方を徹底解説!

英語学習者の多くがつまずく表現の一つに「be supposed to」があります。

このフレーズ、学校では「~することになっている」と教わりますが、実際の会話ではさまざまな意味やニュアンスで使われています。

この記事では、「be supposed to」の基本用法から応用までを、ネイティブ感覚に沿って、例文とともにわかりやすく解説します。

これを読めば、「なんとなく使っている」状態から卒業できます!


1. be supposed to の基本構造

まずは基本構文を確認しましょう:

主語 + be supposed to + 動詞の原形

この形を覚えるのが第一歩です。例えば:

  • You are supposed to finish your homework.
    (宿題を終わらせることになってるよ/終わらせなきゃダメだよ)

この表現には、状況や文脈によって「義務」「予定」「常識」「伝聞」などのニュアンスが含まれます。次の章からそれぞれ詳しく見ていきましょう。


2. 意味①:義務・期待(~すべき)

最もよく使われる意味がこれです。「~しなければならない」「~することが求められている」というニュアンスを持ちますが、mustやhave toほどの強制力はありません。

🔹例文

  • You're supposed to wear a uniform at school.
    (学校では制服を着るべきだよ)
  • He's supposed to help his team.
    (彼はチームを手伝うべき立場だ)
  • We’re not supposed to bring food into the library.
    (図書館に食べ物を持ち込んではいけない)

✅ ポイント

  • 「社会的にそうあるべき」「周囲からそう期待されている」という含みが強い
  • 実際に行動しているかどうかは別問題(=口調によっては「でもしてないよね?」という非難になる)

3. 意味②:予定(~することになっている)

「~する予定になっている」「スケジュールではそうなっている」といった意味でも使われます。ここでもやはり、実際にそうなるとは限らないニュアンスが含まれます。

🔹例文

  • The train is supposed to arrive at 10:30.
    (電車は10時半に到着する予定だ)
  • I’m supposed to meet her at the station.
    (彼女と駅で会うことになってるんだ)
  • The event was supposed to start at noon.
    (そのイベントは正午に始まる予定だった)

✅ ポイント

  • 客観的なスケジュールを示すときに便利
  • 「でも予定通りにはいってない」という含みで使われることが多い

4. 意味③:常識・決まりごと(普通~だ)

「常識的に考えてそうでしょ」「それが普通だよね」といった意味で、やや口語的に使われます。

🔹例文

  • Parents are supposed to take care of their children.
    (親は子どもの面倒を見るのが普通だ)
  • Teachers are supposed to set a good example.
    (教師は良い手本を示すべきものだ)
  • You're not supposed to talk loudly in the theater.
    (映画館では大声で話すもんじゃない)

✅ ポイント

  • 社会通念や道徳的価値観に基づく判断
  • 「常識でしょ?」というやや批判的なトーンも含む

5. 意味④:伝聞(~とされている/~らしい)

やや形式的な文体やニュース、学術的な文脈でよく見られる使い方。「~だと考えられている」「~と言われている」といった客観的伝聞を表します。

🔹例文

  • This medicine is supposed to relieve headaches.
    (この薬は頭痛を和らげるとされている)
  • He is supposed to be very rich.
    (彼はかなり金持ちらしいよ)
  • The movie is supposed to be based on a true story.
    (その映画は実話が元になっているらしい)

✅ ポイント

  • 確実性がない情報に使われる
  • 「~らしいね」「~だそうだ」という表現にぴったり

6. 否定・疑問・過去形の使い方

❌ 否定文(~してはいけない)

  • You’re not supposed to park here.
    (ここに駐車しちゃダメだよ)
  • He’s not supposed to be here.
    (彼はここにいるべきじゃない)

👉 禁止やルール違反を柔らかく伝えるのに便利です。


❓ 疑問文(~することになってたんじゃないの?)

  • Aren’t you supposed to be at work?
    (仕事中じゃないの?)
  • Wasn’t she supposed to call you?
    (彼女から電話くる予定だったんじゃない?)

👉 皮肉や非難のニュアンスを含むことも。


⏱ 過去形(~することになっていた)

  • I was supposed to meet her yesterday, but I forgot.
    (昨日彼女と会う予定だったけど忘れた)
  • The meeting was supposed to end at 3pm.
    (会議は3時に終わるはずだった)

👉 過去の「予定」「義務」が果たされなかったことを暗示。


7. 類似表現との違い

表現意味be supposed toとの違い
must / have to~しなければならない義務が強く、命令的な印象
be expected to~することが期待されている形式的でビジネス文書向き
should~すべきだ助言や道徳的な意味合いが強い
be to~する予定である形式的でスケジュール感が強い

8. TOEICや英会話での活用法

🔸 TOEICでの登場頻度

「be supposed to」はTOEICでも頻出。特にPart 5(文法)やPart 7(長文)で、「予定」「義務」「常識」として使われることが多いです。

🔸 英会話では?

ネイティブは日常会話で頻繁に使います。口調によっては皮肉っぽくもなり、リアルなニュアンスを出せます。

  • “Hey, you're supposed to be helping me!”
    (ねえ、手伝うんじゃなかったの?)

9. よくある誤用と注意点

❌ be supposed + 動名詞

誤:You are supposed doing it.
正:You are supposed to do it.

→ be supposed to の後は【必ず動詞の原形】!


❌ 強制的な命令に使わない

誤:You are supposed to shut up!
正:You should be quiet. / Please be quiet.

→ be supposed to は「穏やかな義務」であり、怒鳴るような命令には不適


10. 総まとめ|be supposed to は「期待」「予定」「常識」「伝聞」を担う万能表現

「be supposed to」は文脈によって意味が大きく変わるフレーズです。その分、柔軟に使える便利表現でもあります。以下のポイントを押さえておきましょう:

  • 基本形は【be supposed to + 動詞の原形】
  • 義務・予定・常識・伝聞の4パターンが核
  • 否定・疑問・過去形も使いこなすと表現力が広がる
  • 口調によっては皮肉・非難のトーンになることも
  • TOEICにも頻出。必須表現!

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投稿者プロフィール

川端 啓豊
川端 啓豊
東京大学法学部卒。大学卒業後、自動車メーカーにて勤務し、働きながら公認会計士試験に一発合格(合格者のうち、上位3%合格)。
現在は監査法人にて会計監査・IT監査に従事するとともに、海外経験なしで英語を習得した経験を生かして英語教育業に携わっています。
保有資格:公認会計士、英検1級、TOEIC960点