✅東大卒英語講師がbenefitの動詞としての使い方を徹底解説!|意味・例文・fromとの関係・名詞との違いも

「benefit」は「利益」「恩恵」などを表す英単語としてよく知られています。名詞で使われることが多いため、動詞としての使い方に戸惑う方も少なくありません。

本記事では、「benefit」を動詞として使う際の意味や実際の例文、そして「benefit from」との関係性について、初学者にもわかりやすく丁寧に解説していきます。


1. 動詞「benefit」の基本的な意味

動詞の「benefit」には、主に以下の2つの意味があります:

  1. 恩恵を受ける、利益を得る(自動詞用法)
  2. 〜の利益になる、〜を助ける(他動詞用法)

このように、「benefit」は目的語の有無によって使い方が変わります。それぞれの用法を順に確認していきましょう。


2. 自動詞としての「benefit」:benefit from の使い方

2-1. 構文

benefit from + 名詞

これは「〜から恩恵を受ける」「〜によって利益を得る」という意味になります。

2-2. 例文

  • We benefited from the government’s support.
     (私たちは政府の支援の恩恵を受けた)
  • Students can benefit from smaller class sizes.
     (生徒たちは少人数のクラス編成から恩恵を受けられる)
  • The community has greatly benefited from the new policy.
     (地域社会は新しい政策から大きな恩恵を受けてきた)

2-3. ポイント解説

  • 「from」の後には恩恵の「出どころ」が入ります。
  • この構文では主語は「利益を受ける側」です。
  • ビジネス英語やTOEIC頻出表現でもあります。

3. 他動詞としての「benefit」:benefit + 人(モノ)

3-1. 構文

benefit + 目的語

この場合は、「〜にとって利益となる」「〜の助けになる」という意味です。

3-2. 例文

  • The new system will benefit all employees.
     (新しい制度は全従業員にとって有益だ)
  • This program benefits children with disabilities.
     (このプログラムは障がいのある子どもたちの支援になっている)
  • The change is expected to benefit the entire region.
     (その変更は地域全体にとって利益をもたらすと予想される)

3-3. ポイント解説

  • こちらは目的語を直接とる点が、from構文との違いです。
  • ややフォーマルな響きがあり、ニュース記事や報告書でもよく使われます。

4. よくある間違いと注意点

❌ 誤用1:benefitの後に「from」が不要なときにもつけてしまう

  • 誤:The new law will benefit from elderly people.
  • 正:The new law will benefit elderly people.

→ 「benefit」はこの場合他動詞なので、「from」は不要です。


❌ 誤用2:benefit from の「from」を by や with にしてしまう

  • 誤:We benefited by her advice.
  • 正:We benefited from her advice.

→ 前置詞は「from」が正解です。


❌ 誤用3:目的語に動作を入れてしまう

  • 誤:I benefited studying abroad.
  • 正:I benefited from studying abroad.

→ 動作を入れる場合は「from + 動名詞」が自然です。


5. 名詞の「benefit」との違い

「benefit」は名詞としても非常によく使われます。

品詞例文意味
動詞She benefited from the training.彼女はその研修の恩恵を受けた
名詞She gained many benefits from the training.彼女はその研修から多くの恩恵を得た

名詞では「a benefit」「the benefits」のように使い、「benefits package(福利厚生制度)」などの形も頻出です。

動詞の方が文章としてシンプルで、動的な印象を与えることが多いです。


6. TOEIC・英検でも頻出の形

特に「benefit from」はTOEIC頻出表現の一つです。
文法問題や空所補充問題などでよく出題されます。

例題

Employees can benefit ____ flexible work arrangements.

(A) by
(B) with
(C) from
(D) at

→ 正解:(C) from

「benefit from」という熟語を知っていれば迷わず選べます。


7. ビジネスシーンでの使用例

✔ 社内メールで

We believe the entire department will benefit from this new workflow.

(この新しいワークフローは、部門全体にとって有益になると考えています)

✔ 報告書で

The revised strategy is expected to benefit our long-term goals.

(改訂された戦略は、長期的な目標の達成に貢献することが期待されます)


8. 類義語との違いにも注意

単語意味ニュアンスの違い
benefit恩恵・利益を受ける公的・制度的・客観的な利益
gain得る・獲得する自力で得たようなニュアンス
profit利益を得る(特に金銭)金銭的でビジネス寄りの印象
be helped助けられるより受け身でカジュアルな言い回し

9. よく使われる表現・言い換えパターン

  • benefit from experience(経験から学ぶ/得る)
  • benefit greatly from〜(〜から大きな恩恵を受ける)
  • benefit society(社会のためになる)
  • benefit the environment(環境保護につながる)

10. まとめ

  • 「benefit」は動詞として使える重要単語
  • benefit from → 「〜から恩恵を受ける」(自動詞)
  • benefit+人/モノ → 「〜の役に立つ」(他動詞)
  • 前置詞は必ず「from」を使う
  • 名詞との使い分けに注意
  • TOEIC・ビジネス・英検でも頻出

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投稿者プロフィール

川端 啓豊
川端 啓豊
東京大学法学部卒。大学卒業後、自動車メーカーにて勤務し、働きながら公認会計士試験に一発合格(合格者のうち、上位3%合格)。
現在は監査法人にて会計監査・IT監査に従事するとともに、海外経験なしで英語を習得した経験を生かして英語教育業に携わっています。
保有資格:公認会計士、英検1級、TOEIC960点