東大卒英語講師が「cause」の動詞の意味・使い方をわかりやすく解説!【例文・類義語・注意点】

「cause」は、「~を引き起こす」「~の原因となる」といった意味の動詞で、英語学習者なら誰もが見聞きしたことのある単語です。

しかし実際には、「to不定詞を伴う文型」や、「他の使役動詞との違い」など、誤解されやすいポイントも多くあります。

本記事では、英検1級、TOEIC960点を取得している筆者が、文法的な使い方からビジネスや日常会話での応用、よくある誤用までを体系的にまとめて解説します。


✅ cause の基本意味と語源

動詞「cause」は、「~を引き起こす」「~の原因となる」という意味を持ちます。

語源はラテン語の "causa(原因)" に由来し、「理由」や「動機」というニュアンスを内包しています。

たとえば以下のように使います:

  • The earthquake caused serious damage.
    (その地震は深刻な被害を引き起こした)
  • His careless words caused her to cry.
    (彼の軽率な言葉が彼女を泣かせた)

✅ 文法構造:「cause + 人/物 + to + 動詞の原形」

動詞「cause」は、目的語 + to不定詞を取る文型が基本です。

🔹パターン:

cause + A(人・物) + to + 動詞の原形

これは「Aに~させる」「Aが~する原因になる」という意味になります。

🔹例文:

  • The news caused her to panic.
    (そのニュースが彼女をパニックに陥らせた)
  • Poor planning caused the project to fail.
    (不十分な計画がプロジェクトの失敗を招いた)
  • His jokes caused everyone to laugh.
    (彼の冗談は皆を笑わせた)

この構文を使うことで、「誰が・何が・どうなったか」という因果関係を明確に伝えることができます。


❌ よくある間違い

✘ 「to」の抜け落ちに注意!

「cause」は「to不定詞」を取るのが原則です。以下のような誤用に気をつけましょう。

  • ❌ The movie caused me cry.
  • ✅ The movie caused me to cry.

✘ 目的語がない曖昧な表現

目的語が抜けてしまうケースもよくある間違いです。

  • ❌ The comment caused to be misunderstood.
    誰が誤解されたのか不明。
  • ✅ The comment caused her to be misunderstood.
    → 「彼女が誤解された」と明確に伝えられる。

💡 「make」「let」「have」との違い

「cause」は使役動詞の一種ですが、「make」や「let」「have」とはニュアンスも文法も異なります。

動詞意味構文ニュアンス
cause~を引き起こすcause + A + to do結果的・自然な流れ
make無理やり~させるmake + A + 動詞原形強制的・命令的
let~させてあげるlet + A + 動詞原形許可・受動的
have~させるhave + A + 動詞原形(使役)依頼・業務命令的

例文比較:

  • The loud noise caused me to wake up.(自然な影響)
  • My mom made me clean my room.(強制的)
  • He let me leave early.(許可)
  • I had the technician fix my PC.(依頼)

🧑‍💼 ビジネス英語での「cause」

ビジネス文脈では、「cause」は特に「損害」「遅延」「問題」など、ネガティブな結果を表すときに頻出します。

✅ 使用例:

  • The system error caused data loss.
    (システムエラーがデータ損失を引き起こした)
  • His lack of communication caused confusion within the team.
    (彼の連絡不足がチーム内の混乱を招いた)
  • The defective product caused a serious complaint from the client.
    (不良品が顧客からの重大なクレームを引き起こした)

このように、「問題が何によって引き起こされたのか」を特定し、原因や責任を明確にするときに便利な動詞です。


💬 会話表現にも使える!

カジュアルな会話の中でも「cause」は自然に使えます。以下のようなフレーズはネイティブにもよく使われます。

  • That movie caused me to cry.
    (あの映画で泣いちゃった)
  • His words caused me to rethink my decision.
    (彼の言葉で決断を見直すことになった)
  • What caused you to quit your job?
    (なぜ仕事を辞めたの?)

🔁 よく使われるコロケーション(連語)

「cause」は以下の名詞とよく一緒に使われます:

  • cause trouble(問題を起こす)
  • cause damage(被害をもたらす)
  • cause delay(遅れを生じさせる)
  • cause confusion(混乱を招く)
  • cause injury(けがをさせる)
  • cause harm(害を与える)

これらはTOEICや英検、ニュース英語でも頻出ですので、押さえておきましょう!


✨ 類義語とニュアンスの違い

🔹 trigger(きっかけになる)

  • The incident triggered a wave of protests.
    (その事件が抗議の波を引き起こした)

triggerは「突然起こす」「きっかけになる」というニュアンス

🔹 lead to(結果的に〜につながる)

  • Lack of sleep can lead to health problems.
    (睡眠不足は健康問題につながる)

※ 「原因→結果」の因果関係を緩やかに表すときに便利。

🔹 result in(結果として〜になる)

  • The change in policy resulted in confusion.
    (政策の変更が混乱を引き起こした)

「cause」は原因にフォーカスし、「result in」は結果にフォーカスするイメージです。


📝 まとめ

  • 「cause」は「〜を引き起こす」「〜の原因になる」動詞。
  • 基本文型は「cause + A + to + 動詞の原形」。
  • 「make」「let」「have」とは構文も意味も異なる。
  • ビジネスでも日常会話でも頻繁に登場する重要語。
  • 「trigger」「lead to」「result in」と使い分けよう。

「cause」は意味こそシンプルでも、文法構造や類似表現との使い分けを理解することで、より自然で正確な英語が身につきます。

この記事を参考に、あなたの英語表現に深みを加えてください!

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投稿者プロフィール

川端 啓豊
川端 啓豊
東京大学法学部卒。大学卒業後、自動車メーカーにて勤務し、働きながら公認会計士試験に一発合格(合格者のうち、上位3%合格)。
現在は監査法人にて会計監査・IT監査に従事するとともに、海外経験なしで英語を習得した経験を生かして英語教育業に携わっています。
保有資格:公認会計士、英検1級、TOEIC960点