✅東大卒英語講師が動詞「challenge」の使い方を完全解説!|意味・例文・tryとの違いも詳しく解説
「challenge(チャレンジ)」という単語は、日本語でも「挑戦する」という意味で広く知られています。ですが、英語での正確な使い方は、日本語の感覚とはやや異なり、特に動詞として使うときには文法やニュアンスに注意が必要です。
この記事では、動詞「challenge」の使い方に焦点を当て、以下のポイントを丁寧に解説していきます:
- 動詞としての正しい意味
- 3つの基本用法(異議/困難/人への挑戦)
- よくある誤用
- tryとの違い
- ビジネス・試験での応用
- 類義語との使い分け
1. 動詞「challenge」の基本的な意味とは?
動詞の「challenge」には、大きく分けて3つの意味があります:
- 異議を唱える/疑問を投げかける
- 困難に立ち向かう/試される
- 人に対して挑戦する/勝負を申し込む
それぞれ微妙に使い方が異なるため、順を追って具体的に見ていきましょう。
2. 意味①:意見・権威などに「異議を唱える」🗣️
この用法では、「challenge」は「受け入れることに対して反論する・疑問を呈する」という意味で使われます。
✅ よく使われる対象語
- assumptions(前提・思い込み)
- decisions(決定)
- authority(権威)
- theory(理論)
- evidence(証拠)
✅ 例文
- The lawyer challenged the witness’s statement.
(弁護士は証人の証言に異議を唱えた) - Scientists have challenged the traditional view.
(科学者たちは従来の見解に異議を唱えてきた) - He challenged the CEO’s decision in front of the board.
(彼は取締役会の前でCEOの決定に異を唱えた)
✅ 解説
この使い方はビジネス・政治・法廷・アカデミックな文脈で頻繁に登場します。単に「反対する」のではなく、論理的に疑問を提示するイメージです。
3. 意味②:困難に「立ち向かう・試される」💪
ここでは、challengeは「課題・逆境・限界」に立ち向かうという意味になります。
✅ よく使われる対象
- my ability(自分の能力)
- your patience(あなたの忍耐力)
- our creativity(私たちの創造力)
✅ 例文
- This project really challenges our team.
(このプロジェクトは私たちのチームを本気で試している) - Studying abroad challenged me in many ways.
(留学は私を多方面で鍛えてくれた) - The course challenged students to think independently.
(その講義は生徒に自立的に考える力を求めた)
✅ 解説
この文脈では、主語は「試練・課題」であり、「人を鍛える/限界を押し広げる」ような感覚があります。
4. 意味③:人に「挑戦を申し込む・勝負を挑む」🎯
スポーツやゲーム、ビジネスの場面で、他者に競争や勝負を申し込む意味でも使われます。
✅ 構文
challenge + 人 + to + 名詞/動詞句
✅ 例文
- He challenged her to a chess match.
(彼は彼女にチェスで勝負を挑んだ) - She challenged her coworkers to increase sales.
(彼女は同僚たちに売上を伸ばすよう挑戦を促した) - The company challenged its rivals in the international market.
(その会社は国際市場でライバルに挑んだ)
5. 「challenge oneself」の形で使うとき ✍️
自分自身に対して課題を課すとき、「challenge oneself」という表現が使われます。
✅ 例文
- I want to challenge myself by learning a new language.
(新しい言語を学ぶことで、自分に挑戦したい) - She challenged herself to complete the marathon.
(彼女はマラソン完走に挑戦した)
→ この形では、「自分にプレッシャーをかけて成長を促す」ニュアンスがあります。
6. よくある誤用とその理由 ⚠️
❌ 自動詞として使ってしまう
- ❌ I challenged for the prize.
- ✔ I competed for the prize. / I challenged him for the prize.
「challenge」は他動詞なので、目的語なしでは使えません。
❌ tryと同じように使ってしまう
- ❌ I challenged to speak English fluently.
- ✔ I tried to speak English fluently.
- ✔ I challenged myself to speak English fluently.
「challenge」は“誰に挑戦するのか”を文の中で示す必要があります。たとえば、「to speak English」のように行動だけを続けると、“誰に挑んだのか”が伝わらず、不自然になります。
一方、「try」は相手がいなくても『とりあえずやってみる』という意味で使えるため、行動だけを続けても自然です。
7. tryとchallengeの違いを詳しく解説🆚
比較項目 | try | challenge |
---|---|---|
意味 | 試す、やってみる | 立ち向かう、挑戦する、異議を唱える |
ニュアンス | 努力して行動を始める | 精神的・肉体的・知的に試される行動 |
使い方 | try to do(不定詞) | challenge + 人/challenge oneself |
例 | I’ll try to read it.(読んでみる) | This will challenge you.(これは君を鍛えるよ) |
✅ ポイント解説
- 「try」は単に「やってみる」程度の軽い挑戦。
→ 成功・失敗は問わず、まず行動に移す段階。 - 「challenge」はもっと積極的・厳しめの行為。
→ 自分や相手に負荷をかけて、限界を超えようとする感覚。
✅ 応用例で比較
- ✔ I tried to run 5km.(とりあえず走ってみた)
- ✔ I challenged myself to run a half marathon.(自分を追い込んでハーフマラソンに挑戦した)
→ tryは行動の開始、challengeは負荷のある課題です。
8. ビジネス・TOEICでの使い方 📊
● ビジネス例
- We must challenge the assumption that customers only care about price.
(顧客は価格しか見ていないという前提に疑問を持つ必要がある) - The team was challenged by budget constraints.
(チームは予算の制約に苦しんだ)
● TOEIC例題
The manager challenged the report’s findings because they lacked evidence.
(マネージャーはその報告の結論に異議を唱えた)
The sales team was challenged to increase revenue by 20%.
(営業チームは20%の売上増という課題を課された)
9. 類義語との比較表
単語 | 意味 | ニュアンスの違い |
---|---|---|
try | 試す | 軽い挑戦、まずやってみる |
confront | 向き合う | 否定的・問題への直接対峙 |
question | 疑問を抱く | 穏やかに疑う |
oppose | 反対する | 政治的・意見表明的な拒否 |
defy | 逆らう | 命令やルールへの挑戦 |
10. まとめ📝
動詞「challenge」は、英語の中でも非常に表現力の高い単語です。単なる「挑戦」ではなく、「異議」「課題」「対決」といった複数の意味を持ち、それぞれに応じた使い方を理解しておくことが重要です。
- ✅ 他動詞なので、目的語(人・課題など)を伴う
- ✅ 「try」との違いを意識することが表現の幅を広げる鍵
英語での「挑戦」は、単なる「try(やってみる)」だけではありません。
「challenge」は、より積極的に何かと向き合い、乗り越えようとする意志と行動を伴う表現です。
正しく使い分けることで、確実に1ランク上の英語力を習得できます!
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投稿者プロフィール

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東京大学法学部卒。大学卒業後、自動車メーカーにて勤務し、働きながら公認会計士試験に一発合格(合格者のうち、上位3%合格)。
現在は監査法人にて会計監査・IT監査に従事するとともに、海外経験なしで英語を習得した経験を生かして英語教育業に携わっています。
保有資格:公認会計士、英検1級、TOEIC960点