英語のハノンは本当に効果がある?実際に1年使って実感したメリットと注意点

「英語のハノンって良いって聞くけど、実際どうなの?」
そう思っている方に、私のリアルな体験を元にした率直なレビューをお届けします。

私はTOEICで高得点を取り、文法知識にもある程度自信がある状態でしたが、英会話となると“知っているのに出てこない”ことが多く、もどかしさを感じていました。

そんなときに出会ったのが「英語のハノン」。1年間、初級編をベースに毎日20分ほど継続し、今では英語がすっと口をついて出てくる感覚をつかめるようになりました。

この記事では、英検1級、TOEIC960点を取得している筆者が、英語のハノンの効果と注意点を説明します。


実際に使って実感した「英語のハノン」の効果

1年間続けて感じた効果は、以下の通りです:

  • 英会話中に、日本語で考えずに英語が出てくるようになった
  • 英文法の“理解”が、“使える感覚”に変わった
  • 暗唱した構文が、そのまま会話中に出てくるようになった
  • リーディング・リスニング・ライティングにも効果を実感した

上級者でも「初級編」から始めるべき理由

初級編の序盤は簡単ですが、しだいに難しくなり、やりごたえがでてきます。

特に後半では:

  • 仮定法
  • 時制の一致
  • 受動態・使役・関係代名詞

など、会話で使いこなすにはかなりの練習が必要な文法が自然に出てきます
中級・フレーズ編は初級で身につけた構文をベースに進むため、上級者であっても初級編から始めるべきです。


私が意識していた効果的な使い方とコツ

ハノンは「暗唱」がすべてです。
私は以下のようなルールで進めました:

  • 1日1ユニット(音声を聞いて真似→暗唱)
  • 暗唱できるようになるまで進まない
  • 復習用に「言えなかったユニット」はチェックを入れておく
  • 歩きながら、家事しながら、声を出せないときは「口パク暗唱」
  • どうしても出てこないときは、翌朝に再挑戦

シャドーイングではなく「自力で言えるようにする」ことが大事です。これを守らないと、私の体感ではほとんど効果が出ません。


独り言トレーニングが効果を加速した

暗唱した表現をそのまま使うように、私は日常生活で“独り言英語”を取り入れていました。

たとえば:

It's going to rain later. I should take an umbrella.

これを
・朝の準備中
・買い物中
・散歩中
に繰り返すことで、英語が自分の言葉になっていく感覚を得られました。

英会話を始めるのにハードルが高く感じる人でも、独り言で十分トレーニングになります

英語のハノンはスピーキング以外にも効果あり?リスニング・リーディング・ライティングにも実感

英語のハノンは「話す力」を鍛える教材ですが、実際に1年間取り組んでみて、リスニング・リーディング・ライティングにも明確な効果がありました

✔ リスニング:英文の意味がすぐに頭に入るように

暗唱を繰り返すうちに、英文を聞いたときに「意味を日本語に訳さず理解できる」感覚が育ちました。

  • 聞こえてくる語順に慣れる
  • 知っている構文を聞き取ることで処理スピードが速くなる
  • 文の先を予測できるようになる

結果的に、リスニング中の理解“詰まり”が減り、スムーズに聞き続けられるようになりました。

✔ リーディング:暗唱のおかげで速読力も上がった

ハノンで何度も口に出してきた構文は、読むときにも視覚的にパッと意味が浮かぶようになります。

つまり、文章を文法的に分解するのではなく、「かたまり」で認識できる」=速読力の向上に直結しました。

特にTOEICのPart 7(長文読解)で、以前より時間に余裕ができたのを実感しています。

✔ ライティング:そのまま使える表現が増えた

暗唱した英文は、「話す」だけでなく「書く」場面でも役立ちました。

たとえば:

I’ll have to think about it for a while.
(少し考えさせてください)

このようなフレーズが、メール・エッセイ・英検ライティングなどで「迷わず使える表現」として定着していきました。

結果的に、文法的に正しく、ナチュラルな英文が書けるようになったと感じています。


まとめると、暗唱によって英文が頭の中に長くとどまるようになることで、
スピーキング以外の3技能(リスニング・リーディング・ライティング)にも波及効果がありました。

これは、実際に続けてみたからこそ気づけた、英語のハノンの“隠れた強み”だと思います。

初心者にはおすすめできる?私の意見

英語学習をこれから始める、という全くの初心者方には「英語のハノン」はハードルが高いと感じます。

英文法の用語がわからなかったり、be動詞と一般動詞の使い分けに不安があるレベル方は、まずは『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』などの入門用の参考書から始めるのが無難です。

まとめ|英語のハノンは“英語を話すための土台”を作る一冊

  • 上級者でも初級編から始めるべき
  • 暗唱ができるようになるまで進まないのがコツ
  • 会話で「自然に出てくる英語」が増える
  • ライティング・リスニング・リーディングにも副次的効果あり
  • 単語力はつかないため、別教材と併用がおすすめ

1日20分の積み重ねで、1年後には確実に「話せる英語」が増えます。
私はハノンで、“理解”から“運用”へと英語力が一段階上がったと感じています。

英語のハノン自体は薄い本ですが、内容的には密度が濃い参考書のため、仕上げようとすると時間がかかります。

しかし本気で英語力を伸ばしたいなら、時間をかける価値がある一冊です。

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投稿者プロフィール

川端 啓豊
川端 啓豊
東京大学法学部卒。大学卒業後、自動車メーカーにて勤務し、働きながら公認会計士試験に一発合格(合格者のうち、上位3%合格)。
現在は監査法人にて会計監査・IT監査に従事するとともに、海外経験なしで英語を習得した経験を生かして英語教育業に携わっています。
保有資格:公認会計士、英検1級、TOEIC960点