✅東大卒英語講師が「GOAT」のスラングの意味・語源・使い方・例文・注意点を徹底解説!
「GOAT」と聞くと、多くの人はまず「ヤギ(goat)」を思い浮かべるかもしれません。
しかし英語のスラングでは、まったく別の意味を持ち、特に若者の間で非常にポジティブな意味合いで使われています。
この記事では、英検1級、TOEIC960点を取得した筆者が、「GOAT」という英語スラングの意味、由来、具体的な使い方や注意点をわかりやすく解説します。
GOATとは何の略か?
スラングとしての「GOAT」は、以下の頭文字をとった略語です。
GOAT = Greatest Of All Time
つまり、「史上最高の人」「歴代で最も優れた人」という意味になります。単に「優れている」レベルではなく、「歴史上でもっともすごい」とされる人物に使われます。
例文:
- Michael Jordan is the GOAT of basketball.
マイケル・ジョーダンはバスケ界のGOATだ(史上最高の選手だ)。 - Many people think Serena Williams is the GOAT in tennis.
セリーナ・ウィリアムズはテニス界のGOATだと思われている。 - Who's your GOAT in music?
あなたにとっての音楽界のGOATは誰?
このように、GOATは主にスポーツや音楽、映画などの分野で偉大な功績を残した人物を称えるときに使われます。
語源と広まりの背景
発祥はヒップホップ界
「GOAT(Greatest Of All Time)」という略語がスラングとして広まったきっかけは、アメリカのラッパーLL Cool J(エルエル・クール・ジェイ)です。彼は2000年に『G.O.A.T.』というアルバムを発表しました。このタイトルにより「GOAT」という表現が注目され始めました。
スポーツ界での普及
その後、「GOAT」は特にスポーツ界で急速に広まりました。NBAのマイケル・ジョーダンやレブロン・ジェームズ、サッカーのリオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドといったトップアスリートに対して、ファンやメディアが「GOAT」と呼ぶようになり、日常会話やSNSでも一般的な表現となりました。
GOATの具体的な使い方
GOATは名詞として使われますが、SNSでは動詞や形容詞のように使われることもあります。以下に主な使い方をまとめます。
1. 単純に「史上最高の人物」として使う
He is the GOAT.
→ 彼は史上最高だ。
このように冠詞「the」がつくことで、「唯一無二の存在」であることが強調されます。
2. 特定の分野を指定して使う
Tom Brady is considered the GOAT of American football.
→ トム・ブレイディはアメフト界のGOATとされている。
「of ○○」の形でジャンルを明確にすることで、文脈がより明瞭になります。
3. 議論や比較で使う
The debate over who is the real GOAT in tennis will never end.
→ テニス界の真のGOATをめぐる議論は終わらない。
このように、誰がGOATかをめぐって議論になることもしばしばです。
4. 動詞化・派生語(SNSスラング)
SNSではスラングとして、「goated」「GOATed」などの形で形容詞的に使われることもあります。
That move was totally GOATed.
→ あのプレイはまさに神がかっていた。
ただし、これは公式な文法とは言い難いため、カジュアルな文脈に限って使うのが適切です。
類義語・似た表現との違い
「GOAT」と似たニュアンスを持つ英語表現もいくつかあります。それぞれの違いを見てみましょう。
表現 | 意味 | ニュアンス |
---|---|---|
GOAT | Greatest Of All Time | 歴代最強、唯一無二 |
Legend | 伝説的な人物 | 歴史的な偉業を成し遂げた人 |
Icon | 業界の象徴的存在 | トレンドや文化の顔 |
King/Queen | 王者・女王 | 分野で絶対的地位を持つ人物 |
たとえば、「legend」は過去の偉業に対して使われやすく、「GOAT」は現在進行形で活躍している人物にも使われます。また、「icon」は人気や象徴性に重点があるため、「実力」よりも「影響力」に焦点を当てるケースもあります。
誤用に注意!よくある間違いと注意点
1. the をつけ忘れる
「He is GOAT.」という表現は文法的に不自然です。正しくは「He is the GOAT.」です。「the」があることで「その人物が唯一無二の存在」であることを示します。
2. 単なる褒め言葉として乱用する
「すごい人=GOAT」と誤解してしまい、あらゆる場面で使ってしまうのは注意が必要です。「GOAT」は「史上最高」の意味であるため、「ちょっと上手い」「優れている」程度では適切ではありません。
3. 単語「goat」と混同しない
通常の「goat(ヤギ)」と見た目が同じなため、文脈を理解していないと誤解されることもあります。文章内では大文字(GOAT)で使うことが多いのも、こうした混同を避けるためです。
SNSでのGOATの使われ方
SNSでは以下のような形で気軽に使われています。
- LeBron is the GOAT. Period.
レブロンこそGOAT。異論は認めない。 - This dish is GOATed.
この料理、神すぎる。
InstagramやX(旧Twitter)などでは「#GOAT」というハッシュタグも頻繁に使われています。
英語学習者にとってのポイント
- GOATはフォーマルな文脈では基本的に使われないため、カジュアルな場面やSNSに限定して覚えるのが無難です。
- 文脈をよく読み、無理に使おうとせず、ネイティブの使用例を真似する形で語感を掴むとよいでしょう。
- 関連語(legend, icon, king/queen)との使い分けを理解することで、表現の幅が広がります。
まとめ
「GOAT」は、単なるスラングではなく、「史上最高の人物」を讃える特別な言葉です。特にスポーツ、音楽、エンターテインメントの世界では、ファンやメディアが憧れの存在に敬意を込めて使う重要な表現となっています。
略語としての背景、正しい文法、文脈ごとの使い方をしっかり理解することで、SNSや英語ニュースでも内容を深く理解できるようになります。
英語を学ぶ上で、こうした現代的なスラングに触れることは、語彙力だけでなく文化理解にもつながる大切なステップです。
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投稿者プロフィール

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東京大学法学部卒。大学卒業後、自動車メーカーにて勤務し、働きながら公認会計士試験に一発合格(合格者のうち、上位3%合格)。
現在は監査法人にて会計監査・IT監査に従事するとともに、海外経験なしで英語を習得した経験を生かして英語教育業に携わっています。
保有資格:公認会計士、英検1級、TOEIC960点