✅東大卒英語講師が「nevertheless」の使い方を完全解説!意味・例文・使い分けまで
「nevertheless」は、TOEICや英検、大学入試、ビジネス英語などでよく見かける表現です。
しかし、「however」「but」と何が違うのか、どの位置に置けばいいのか、使い方が曖昧な人も多いのではないでしょうか?
この記事では、英検1級、TOEIC960点を取得した筆者が、意味・文法的特徴・使い方パターン・似た表現との違い・例文など、あらゆる角度から「nevertheless」を解説します。
🔍「nevertheless」の基本的な意味と品詞
nevertheless(副詞)
意味:それにもかかわらず、それでもなお
「Aという事実があるが、それでもBが起こる」という逆接の文脈で使います。
ややフォーマルな響きがあり、エッセイやビジネス文書、英字新聞などでよく使われます。
✏️「nevertheless」の使い方|3つの基本パターン
① 文頭で使う場合
「Nevertheless, ~」のように文頭に置いて、前の文に対する逆接を強調します。
例文:
- The task was difficult. Nevertheless, she completed it on time.
(その課題は難しかった。それでも、彼女は時間通りに終えた。)
② 文中で使う場合(挿入的用法)
「nevertheless」を主語と動詞の間や補足的位置にカンマで挿入する使い方です。
例文:
- The journey was long. It was, nevertheless, worth every second.
(旅は長かった。それでも一秒一秒が価値あるものだった。)
文中に自然な形で逆接の意味を加えたいときに便利な表現です。
③ セミコロン+カンマ構文で使う場合
2つの文を論理的に接続するために、「セミコロン+nevertheless+カンマ」を使う形式もよくあります。
例文:
- The journey was long; nevertheless, it was worth every second.
(旅は長かったが、それでもそれだけの価値があった。)
「nevertheless」は接続詞ではないため文を文法的に接続する役割はありませんが、前の文との意味的な関係を補足・強調する副詞として使われます。
✅ 使用パターンの比較表
用法 | 構文例 | 解説 |
---|---|---|
文頭に置く | Nevertheless, he succeeded. | フォーマルな論理展開に最適 |
文中に挿入 | It was, nevertheless, necessary. | 柔らかく逆接の意味を強調 |
セミコロン接続 | The result was poor; nevertheless, he was satisfied. | フォーマルな文書やレポートでよく使われる |
🔁「however」や「nonetheless」との違い
🔸「however」との違い
項目 | however | nevertheless |
---|---|---|
意味 | しかしながら | それにもかかわらず |
フォーマル度 | 中程度(口語でも使用可) | 高め(書き言葉寄り) |
ニュアンス | 軽い逆接 | 状況を強く否定して逆転 |
例:
- He was tired. However, he kept working.
(疲れていたが、それでも働き続けた。) - He was tired. Nevertheless, he kept working.
(疲れていた。それにもかかわらず、働き続けた。)
👉「nevertheless」は感情や状況に逆らって何かをするような強めの逆接。
🔸「nonetheless」との違い
項目 | nonetheless | nevertheless |
---|---|---|
意味 | それでもなお | それにもかかわらず |
フォーマル度 | ややフォーマル | ややフォーマル |
使用頻度 | やや少なめ | やや多め |
両者はほぼ同義で、意味も文法的な使い方もほとんど同じです。文体や語感の好みによって使い分けられます。
🧠 文法上の注意点|副詞であることを忘れずに
「nevertheless」は副詞です。接続詞(butなど)と違って主語を省略することはできません。
❌ 誤用例:
- I was tired, nevertheless continued.(主語が2つ目の文で省略されていて不自然)
✅ 正しい例:
- I was tired. Nevertheless, I continued.
- I was tired; nevertheless, I continued.
💬 会話と書き言葉での使い分け
シーン | 適している表現 |
---|---|
カジュアルな日常会話 | but / still / however |
プレゼン・ビジネス英語 | however / nevertheless |
英語論文・エッセイ | nevertheless / nonetheless |
👉「nevertheless」は会話ではやや堅い印象になるため、プレゼンや文書の中で使うのが自然です。
🎓 実践例文でニュアンスを深掘り
✔ ビジネス英語
- We faced many obstacles. Nevertheless, we delivered the project on time.
(多くの障害があった。それにもかかわらず、予定通り納品した。) - She had little experience. Nevertheless, she performed remarkably.
(経験は少なかったが、それでも素晴らしいパフォーマンスだった。)
✔ アカデミック英語
- The theory lacks evidence. Nevertheless, it offers a new perspective.
(その理論には証拠が欠けているが、新たな視点を提供している。) - Previous studies focused on adults. Nevertheless, this research targets children.
(先行研究は大人を対象にしていたが、本研究は子どもを対象にしている。)
📚「nevertheless」を使った英作文練習
和文英訳:
日本語: 雨が降っていたが、私たちは出発した。
英語: It was raining. Nevertheless, we set off.
日本語: 彼は一度も練習していないが、それでも試合に勝った。
英語: He hadn’t practiced at all. Nevertheless, he won the game.
日本語: 情報は不完全だったが、決断を下す必要があった。
英語: The information was incomplete. Nevertheless, a decision had to be made.
❌ よくある間違いとその理由
間違い例 | 問題点 |
---|---|
I was sleepy, nevertheless studied. | 副詞ではなく、接続詞のように使っている |
Nevertheless he tried again. | カンマがない |
正しくは:
- I was sleepy. Nevertheless, I studied.
- Nevertheless, he tried again.
🔚 まとめ:書き言葉で「論理的な逆接」を作りたいなら「nevertheless」が最適
「nevertheless」はやや堅めな語ですが、論理的な文章に説得力を加える非常に便利な副詞です。
- 「それにもかかわらず」と訳したくなる文脈にピッタリ
- however や nonetheless との違いを理解して使い分ける
- 接続詞ではなく副詞である点に注意!
ぜひ、実際の英文で積極的に使ってみてください。
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投稿者プロフィール

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東京大学法学部卒。大学卒業後、自動車メーカーにて勤務し、働きながら公認会計士試験に一発合格(合格者のうち、上位3%合格)。
現在は監査法人にて会計監査・IT監査に従事するとともに、海外経験なしで英語を習得した経験を生かして英語教育業に携わっています。
保有資格:公認会計士、英検1級、TOEIC960点