「rise」と「raise」の違いをAIや辞書よりもわかりやすく網羅的に解説!

こんにちは、「東大卒会計士の英語コーチング KAWABATA ENGLISH」代表の川端です。

英語学習者がよく混乱する「rise」と「raise」。どちらも「上がる・上げる」と訳されますが、実は使い方がまったく異なります。

この記事では、英検1級、TOEIC960点を取得している筆者が、初心者でもスッキリ理解できるように、意味・文法・例文・覚え方を徹底解説します。

結論:主語が「自分で上がる」なら rise、「誰かが上げる」なら raise

項目riseraise
意味上がる・昇る上げる・高くする
動詞の種類自動詞(目的語なし)他動詞(目的語あり)
過去形roseraised
過去分詞risenraised
主語の動き自力で上がる誰かが上げる
例文The sun rises.He raised his hand.

「rise」は自動詞 ── 主語が勝手に上がる

rise は自動詞なので、目的語を取りません。自然現象や自発的な動きに使われます。

  • The sun rises in the east.(太陽は東から昇る)
  • Prices rose last year.(去年、物価が上がった)
  • Her confidence has risen dramatically.(彼女の自信は劇的に高まった)

「raise」は他動詞 ── 誰かが何かを上げる

raise は他動詞なので、目的語が必要です。誰かが何かを持ち上げたり、高くしたりするイメージです。

  • She raised her hand to ask a question.(彼女は質問のために手を挙げた)
  • The company raised the salary.(その会社は給料を上げた)
  • Please raise your voice.(声を大きくしてください)

🛗 エレベーターの例で「rise」と「raise」を完璧に理解する

riseraise の違いを一番スッキリ理解できるのは、「エレベーターとボタン」の関係です。

  • rise:「エレベーターが上に上がる」= 自動で上がる
  • raise:「あなたがボタンを押してエレベーターを上げる」= 人が動作を引き起こす

つまり:

  • 🏢 The elevator rose to the 5th floor.
    (エレベーターは5階まで上がった)
  • 🧍‍♂️ He raised the elevator by pressing the button.
    (彼はボタンを押してエレベーターを上げた)

ここでは、rise = 自動で上がるraise = 誰かが操作して上げるという構図が明確に見えてきます。

⚠️ よくある間違いに注意!

「rise」と「raise」は意味が似ているため、文法的な使い方を混同しやすい動詞です。ここでは特にありがちな間違いと、その理由・正しい表現をセットで紹介します。

❌ I raised early this morning.

間違いの理由:「起きる=自分が自然に体を起こす動作」なので、自動詞の rise を使うべきです。raise は「誰かが何かを上げる」他動詞なので、この文では不適切です。

✅ 正しくは: I rose early this morning.
(私は今朝早く起きました)

❌ The temperature raised yesterday.

間違いの理由:「気温が上がる」は自然現象なので、これも 自動詞 の rise を使う必要があります。raise は「誰かが上げる」動作を意味するため、主語が人や動作主でないと不自然になります。

✅ 正しくは: The temperature rose yesterday.
(昨日、気温が上がりました)

❌ She rose her hand in class.

間違いの理由:「手を挙げる」は、自分で手を持ち上げる動作なので、他動詞の raise を使います。rise は目的語を取れないため、この文では文法的に誤りになります。

✅ 正しくは: She raised her hand in class.
(彼女は授業中に手を挙げました)

❌ The sun raised at 6 a.m.

間違いの理由: 太陽が「自然に昇る」ので、自動詞の rise を使います。raise にすると、「誰かが太陽を持ち上げた」という意味になってしまいます。

✅ 正しくは: The sun rose at 6 a.m.
(太陽は午前6時に昇りました)


✔ ポイントまとめ:

  • rise:目的語なし、自然な動き → 太陽・気温・人が起きる など
  • raise:目的語あり、操作や動作を加える → 手・声・給料 など

🔊 リスニング・会話でよく出る「rise」「raise」の自然な表現

riseraise は、英会話やニュース、ビジネスの中で単体の動詞よりもコロケーション(よく使われる言い回し)としてよく登場します。

📰 ニュースやスピーチでよく聞く「rise」の表現

  • give rise to ~:~を引き起こす
     ✔️例:The new policy gave rise to protests.
     (新しい政策が抗議運動を引き起こした)
  • rise in popularity:人気が高まる
     ✔️例:This app has risen in popularity among students.
     (このアプリは学生の間で人気が出てきた)
  • crime rates are on the rise:犯罪率が上昇している
     ✔️例:Unfortunately, crime rates are on the rise in the city.
     (残念ながら、市内で犯罪率が上がっています)

💼 ビジネスや議論で使われる「raise」の表現

  • raise a question:疑問を提起する
     ✔️例:I'd like to raise a question about the budget.
     (予算について1つ質問させてください)
  • raise awareness:認知を高める
     ✔️例:We need to raise awareness of mental health issues.
     (メンタルヘルスの問題に対する認識を高める必要がある)
  • raise funds:資金を集める
     ✔️例:They’re raising funds for earthquake victims.
     (彼らは地震の被災者のために資金を集めている)

🎧 リスニング対策のポイント

ネイティブは「raise a concern」「rise to the challenge」などを高速で使うことが多く、動詞そのものではなくフレーズとして覚えることが重要です。

例:

  • She raised a concern about the schedule.(彼女はスケジュールについて懸念を示した)
  • He rose to the challenge and succeeded.(彼は困難に立ち向かって成功した)

まとめ:riseかraiseか迷ったら主語をチェック!

見分けポイントriseraise
主語が自力で上がる?
誰かが何かを上げる?
目的語がある?

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投稿者プロフィール

川端 啓豊
川端 啓豊
東京大学法学部卒。大学卒業後、自動車メーカーにて勤務し、働きながら公認会計士試験に一発合格(合格者のうち、上位3%合格)。
現在は監査法人にて会計監査・IT監査に従事するとともに、海外経験なしで英語を習得した経験を生かして英語教育業に携わっています。
保有資格:公認会計士、英検1級、TOEIC960点