英語シャドーイング、やり方を間違えると逆効果？初心者が避けるべき落とし穴と正しい5ステップ
川端 啓豊英語のシャドーイングは、正しく実践すればリスニング力やスピーキング力を飛躍的に高めてくれる学習法です。
しかし、意味を理解せずにただ音だけを真似していると、むしろ時間を無駄にしてしまうことも…。
この記事では、シャドーイングの効果を最大化する正しいやり方を5ステップで紹介します。
初心者にありがちな間違いや、おすすめの教材も解説します。
シャドーイングとは？その効果
シャドーイングとは、音声を聞いてほんの少し遅れて「影のように」発話を真似するトレーニング方法です。
主な効果は以下の3つです。
- リスニング力の強化（英語の音の流れを掴める）
- スピーキングの瞬発力向上（返答のスピードが上がる）
- 英語の語順感覚が身につく
英語シャドーイングの正しい5ステップ
ステップ1：教材を選ぶ
初心者には TOEIC公式問題集のPart 3・4 がおすすめです。
発音が明瞭かつオーソドックスであることから、シャドーイングに向いています。
TEDがおすすめ教材として挙げられることがありますが、語彙や表現が高度すぎるため、初心者の教材には不向きです。
ステップ2：スクリプトを見て意味を理解する
ここが最重要ポイントです。
意味を理解せずに音だけを真似しても、頭には残りません。
文全体の意味と使われている表現をしっかり理解しましょう。
ステップ3：音声を聞きながらスクリプトを音読
スクリプトを見ながら音声に合わせて声を出します。
リズムやイントネーション、スピードに注目して模倣します。
ステップ4：スクリプトを見ずにシャドーイング
スクリプトを外して、聞こえた音を即座に真似します。
うまく言えなかった部分を記録して、後で確認しましょう。
ステップ5：復習とフィードバック
録音して自分の声を聞く、または言えなかった部分を重点的に練習します。
「なぜ言えなかったのか？」を振り返ることで効果が高まります。
最初は恥ずかしいですが、このステップをおろそかにすると効果が半減します。
初心者がやりがちな間違いと注意点
- 音だけを追いかけて、意味が全く頭に入っていない
- 音声が速すぎる教材を無理して使う
- 毎回違う教材を選んで「浅く広く」になっている
- 発音の真似に集中しすぎて、英文構造が理解できていない
続けるコツと習慣化の工夫
- 1日5分でもOK。毎日やることが最大の効果につながる
- 記録アプリ（例：スタディプラスなど）で学習の見える化
- 朝のルーティンに組み込む、など生活とセットにする
よくある質問（FAQ）
Q. 1回どのくらいやればいいですか？
→ 1つの素材を5〜10回繰り返すのがおすすめです。
Q. シャドーイングは毎日やるべきですか？
→ 通勤の間などスキマ時間で大丈夫ですので、毎日やるべきです。たとえ5分だけでも毎日やれば効果あり。
Q. 発音がうまく真似できません。
→ 最初は気にしすぎなくてOK。意味理解と流れの模倣が第一です。
まとめ：意味を理解してこそシャドーイングは効果を発揮する
英語シャドーイングは、正しく行えば圧倒的に効果の高いトレーニングです。
ですが、「意味を理解せずに音だけ真似する」やり方では成果は出ません。
まずは TOEIC公式問題集のような教材を使って、
「意味理解→音読→シャドーイング→復習」のステップを丁寧に実践していきましょう。
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投稿者プロフィール
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東京大学法学部卒。大学卒業後、自動車メーカーにて勤務。働きながら公認会計士試験に合格（合格者のうち、上位3%合格)。
現在は監査法人にて会計監査・IT監査に従事するとともに、海外経験なしで英語を習得した経験を生かして英語教育業に携わっています。
保有資格：公認会計士、英検1級、TOEIC960点
