✅東大卒英語講師が「suggest」の使い方をやさしく・詳しく解説!間違いやすいポイントも説明
「suggest」って一見シンプルに見えて、実は英語学習者にとってけっこうクセのある単語です。
「提案する」って意味はなんとなく知っていても、細かい使い方になると「え?人を目的語にしていいの?」「to不定詞でつなげるんだっけ?」と悩む人も多いはず。
この記事では、英検1級、TOEIC960点を取得している筆者が、そんな「suggest」の使い方を、わかりやすく・丁寧に・具体例たっぷりで解説します。
英作文やスピーキングにもすぐ活かせる内容にしてあるので、ぜひ最後まで読んでみてください!
「suggest」ってどんな意味?
「suggest」は主に「提案する・勧める・示唆する」という意味を持つ動詞です。
- I suggest going out for lunch.
(ランチに出かけるのはどう?) - She suggested that we take a break.
(彼女は休憩しようと提案した)
このように、「こうしてみたら?」と軽く相手に意見を出すときに使うことが多いです。
命令的でもなく、あくまで“提案”なので、やわらかい表現として便利ですね。
「suggest」は他動詞?自動詞?その疑問に答えます
「suggest」は他動詞なので、目的語を直接とることができます。
ただし「人」を直接目的語にするのはNG! ここが最大の注意ポイントです。
❌ 間違った例:
- I suggested him to go. → 文法的に誤り
✅ 正しい言い方:
- I suggested that he go.
- I suggested going.
- I suggested a new plan.
つまり、「提案の対象(何を提案するか)」は目的語になりますが、「誰に提案するか」はthat節や文脈の中で表します。
「suggest + 人 + to不定詞」という形はNGなので、そこだけはしっかり覚えておきましょう!
suggestの定番の使い方3パターン
英語では、「suggest」のあとにどんな形を続けるかで使い方が変わります。よく出てくるのはこの3つ。
① suggest + 名詞/動名詞
- I suggest a break.(休憩を提案します)
- She suggested going to the museum.(博物館に行くことを提案した)
② suggest + that節(仮定法現在)
- I suggest that he go home.
(彼は家に帰るべきだと提案します)
この文、he go っておかしくない?と思うかもしれませんが、実はこれが正しいんです。
→ これは「仮定法現在」という文法で、「提案・要求・命令・主張」をあらわす動詞のあとには、that節の中で動詞の原形を使うというルールがあります。
③ suggest + wh節(疑問詞節)
- She suggested where we should meet.
(彼女はどこで会うかを提案した) - He suggested how we could improve the service.
(どうサービスを改善できるかを提案した)
この形もよく見かけます。疑問文の形をそのまま節として使うイメージですね。
「suggest + 人 + to do」はNG!要注意ポイント
日本語では「彼に〜するよう提案した」みたいに言うので、「I suggested him to go」って言いたくなりますよね。でも、これは英語では完全に誤り。
理由はシンプル。「suggest」は「何を提案したか」にフォーカスする動詞なので、「人に〜するように」という表現には向いていません。
間違いのパターンと正しい表現を比べてみましょう。
❌ 間違い | ✅ 正しい |
---|---|
I suggested him to try again. | I suggested that he try again. |
She suggested me to read it. | She suggested reading it. |
「recommend」「advise」「propose」との違いもチェック!
似たような意味の動詞が他にもありますが、それぞれ使い分けが必要です。
recommend:「おすすめ」する
- I recommend the curry.(カレーがオススメです)
→ suggestよりも強く「これがいいよ」と伝える感じ。
advise:「助言」する(少し堅め)
- I advise you to take some rest.(少し休んだほうがいいですよ)
→ 「専門家」っぽい響きがある。医者や先生が言うイメージ。
propose:「正式に提案」する(フォーマル)
- They proposed a new law.(新しい法律を提案した)
→ 法律・会議・ビジネスなど、かっちりした場面で使う言葉。
ネイティブの口語表現でも大活躍
会話やビジネスシーンでも「suggest」はよく使われます。
- Can I suggest something?(ちょっと提案してもいい?)
- I'd suggest we leave early.(早めに出るのがいいと思うよ)
- May I suggest an alternative?(別の案を出してもよいですか?)←かなり丁寧
このように、やんわりとした意見表明をするのにとても便利な表現です。
英作文・TOEIC・英検にも出ます!
「suggest」は英検、TOEICを受ける人には避けて通れない単語です。
TOEICではこのような例文で出ることがあります:
- The manager suggested that the documents be submitted by Friday.
(マネージャーは書類を金曜日までに提出するよう提案した)
→ 仮定法現在+受動態のセット。超重要パターン!
英検のライティングでもこんな使い方ができます:
- I suggest limiting the use of smartphones in class.
(授業中のスマホ使用は制限すべきだと思います)
単語レベルでは簡単でも、文法を知らないと使えないのが「suggest」です。
まとめ:suggestは「人+to不定詞」が使えない、だけじゃない!
覚えておきたいポイントをもう一度まとめます。
✅ suggest は「他動詞」だけど「人」を直接目的語にできない
✅ 基本は「suggest + 動名詞」か「suggest that + 原形」
✅ 仮定法現在という文法知識があると正しく使える
✅ recommend, advise, propose とは意味や使い方に違いがある
「人+to不定詞」が使えないことに気を取られがちですが、それだけでなく、文法構造・使い方の幅・丁寧さのニュアンスまで意識すると、格段に自然な英語が使えるようになりますよ!
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私自身、海外経験がありませんが、働きながら英検1級・TOEIC960点を取得し、また公認会計士試験に働きながら一発で合格した経験を踏まえて、多忙な方でも実践可能な英語習得法を提供しています。
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投稿者プロフィール

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東京大学法学部卒。大学卒業後、自動車メーカーにて勤務し、働きながら公認会計士試験に一発合格(合格者のうち、上位3%合格)。
現在は監査法人にて会計監査・IT監査に従事するとともに、海外経験なしで英語を習得した経験を生かして英語教育業に携わっています。
保有資格:公認会計士、英検1級、TOEIC960点