TOEIC800点はすごい?東大卒英語講師がレベル・価値・次にやるべきことまで徹底解説!

TOEICスコアが「800点」と聞いて、あなたはどんな印象を受けますか?

「英語が得意な人のレベル?」「海外勤務できるの?」「外資系に転職できる?」とかでしょうか。

この記事では、英検1級、TOEIC960点を取得している筆者が、TOEIC800点の本当のすごさと限界を、受験者の立場・企業の評価・英語力の実力面から深掘りして解説します。


✅ TOEIC800点のレベル感とは?

TOEICのスコアは990点満点。800点という数字は、受験者全体の中でもかなりの高スコアです。

  • 日本人全体の上位15%前後
  • 企業が求める“実用レベル”を超える
  • 英文メールや会議資料の理解が可能
  • 英語ができる人として社内外で評価されやすい

TOEIC800点は、英語における「上級者の入口」とも言えるスコアであり、実務での信頼性も十分にあります。


🏢 TOEIC800点が評価される業界・されにくい業界

ただし、業界によってTOEIC800点の評価には温度差があります。

▶ 商社・外資系企業では「やや物足りない」

英語力が当たり前のように求められる商社や外資系企業では、TOEIC800点は“やや不足”と見なされることもあります。

実際、採用基準が860点以上や900点前後に設定されていることも少なくありません。

このような業界においては以下の特徴があります。

  • 「英語ができて当然」の文化
  • ビジネス英会話力や英文契約書の読み書きが求められる
  • スピーキングやライティングなど4技能が重要視される

▶ その他の一般企業では「十分すぎるほど評価される」

一方で、日系の一般企業や中小企業、英語を頻繁に使わない業界においては、TOEIC800点は非常に高く評価されます

  • 「英語に強い人材」として認識される
  • 昇進・海外赴任の候補に選ばれやすくなる
  • 他の応募者との差別化につながる

このため、過大評価されてしまうケースも多く、「800点あれば英語は完璧でしょ?」という誤解を受けることも。


🎯 TOEIC800点はどれくらい難しい?

TOEIC800点に到達するには、全体の正答率で約85%前後が必要とされています。

700点台までは基礎力で届きますが、800点以上は「高い精度」と「時間配分の管理能力」が求められます。

スコア正答率の目安
600点約60%
700点約75%
800点約85%
900点約95%以上

とくにリスニングセクションでは「一瞬の気の緩み」が命取りになり、リーディングでは時間内に全問解き切るスピードも求められます。


📈 TOEIC800点の就職・転職での価値は?

◆ 新卒就活においては圧倒的なアピール材料

  • 外資系の応募条件に「最低800点」と記載されることが多い
  • 幅広い業界での評価が高い
  • 「英語が武器になる人材」として差別化が可能

◆ 転職市場でも引く手あまた

  • 海外とのやり取りがある部門へ配属されやすくなる
  • TOEICスコアを昇格基準に設定する企業も多数
  • 履歴書・職務経歴書で目を引く要素として非常に強力

ただし、繰り返しになりますが、業界によって期待値が異なるため、800点をゴールと捉えるのではなく“次の一手”を意識することが大切です。


🔁 TOEIC800点と900点の違いとは?

項目TOEIC800点TOEIC900点
読解力要点はわかる細かいニュアンスまで理解可能
聴解力会議の主旨はつかめる細部まで正確に理解可能
英語スピード対応普通速い英語にも余裕で対応
信頼度「英語ができる人」「英語で仕事ができる人」

900点はまさに「英語力の完成形」に近い印象を与える一方で、800点でも十分に評価されるシーンは多数あります。


🔄 TOEIC800点を取れたら何をすべき?

ここが非常に重要なポイントです。

TOEIC800点を取得すると、周囲からは「英語ができる人」と見られるようになります。

しかし、スピーキングやライティングの訓練をしない限り、実際の会話や議論では苦労する場面が多くなります。

▶ TOEIC800点取得後のおすすめステップ

  • 英会話に移行する(オンライン英会話など)
  • TOEIC SWや英検準1級でアウトプットを強化
  • ビジネスメールやプレゼン英語の学習に切り替える

800点はゴールではなく、むしろ「英語を実務で使うための出発点」です。
スピーキング力を意識的に強化することで、「使える英語力」へと進化していきます。


✅ まとめ:TOEIC800点は“すごい”、でも“まだ途中”

TOEIC800点は、多くの日本人にとって「高嶺の花」であり、間違いなく社会的な評価を得られるスコアです。

  • 一般企業では強力な武器になる
  • 外資系や商社では物足りなく感じられることもある
  • スピーキング・ライティング対策へとシフトすべきタイミングでもある

800点を取れたなら、それは本当にすごいこと。
でも、英語を“道具”として使いこなすためには、その先のトレーニングも必要です。

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投稿者プロフィール

川端 啓豊
川端 啓豊
東京大学法学部卒。大学卒業後、自動車メーカーにて勤務し、働きながら公認会計士試験に一発合格(合格者のうち、上位3%合格)。
現在は監査法人にて会計監査・IT監査に従事するとともに、海外経験なしで英語を習得した経験を生かして英語教育業に携わっています。
保有資格:公認会計士、英検1級、TOEIC960点