【TOEIC文法】『でる1000』は、いらない?東大卒英語講師がメリット・デメリットと効率的な使い方を徹底解説
TOEIC文法対策の定番問題集『TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問』。
「Part 5を制する者はTOEICを制す」とも言われるなかで、多くの学習者が手に取る人気書籍です。
しかし実際は…
- 「分量が多すぎて挫折した」
- 「全部解き切れず使いこなせなかった」
- 「初心者には難しい」
この記事では、英検1級、TOEIC960点を取得している筆者が、実際に使った経験を踏まえて、でる1000のメリット・デメリットと使いこなすための条件、さらに初心者向けの代替教材まで、実用的な視点で解説します。
📚 『でる1000』とは?特徴まとめ
特徴 | 内容 |
---|---|
問題数 | 1000問以上(Part 5文法問題特化) |
網羅性 | 品詞・時制・関係詞・前置詞など頻出分野を幅広くカバー |
解説 | 文法の基礎がある人には“必要十分”なレベル |
難易度表示 | 模試パートにのみ3段階で表示 |
音声 | アプリ(abceed)で利用可能 |
✅ メリット:でる1000を使う利点
- 網羅性が高い:多角的な出題に対応できる構成
- 解説が簡潔で的確:文法の基礎があれば十分理解可能
- 模試パートに難易度表示あり:実力に応じて選別可能
⚠️ デメリット:注意すべき点
- 問題数が多く、挫折しやすい
- TOEIC500未満の人には解説が難解に感じられる
- 発音記号がない:発音確認には不向き
- 模試パート以外は難易度が記載されていない:全問やる前提になりやすい
🧩 おすすめの“薄くて消化不良になりにくい”文法参考書・問題集
書籍 | 特徴 |
---|---|
TOEIC L&R TEST 文法特急 | 頻出問題を厳選、解説もコンパクト |
中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。 | カラー図解で基礎文法をやさしく解説 |
📝 使うべきか?迷っている人へのアドバイス
以下は、実際に多くの教材を比較・検討してきた立場からの私の見解です:
- でる1000は文法の網羅性においてはトップクラスで多くの人が使っている参考書
- ただし、売れている=誰にでも合うというわけではない。
- 「1日3時間以上勉強時間がある」かつ「そのうち1時間をでる1000に使える」なら挑戦する価値はある。
- それが難しい人は、まず薄い参考書でPart5を対策し、残りの時間をリスニング強化に使った方が効率的。
- 音声CDは無理に聞く必要はない。問題を解くこと自体がメインの目的。音声を聞こうとすると消化不良になる人も多い。
- 3回以上繰り返す前提で購入を。「なんとなく有名だから」と衝動買いするのは避けたい。
💡 結論|『でる1000』はこう使うのがベスト
状況 | 対応 |
---|---|
TOEIC860以上を目指す人 | ✅ 推奨。網羅性を活かして実力を固められる |
時間に余裕がある人 | ✅ 毎日1時間以上確保できるなら取り組む価値あり |
スコア500未満の初学者 | ❌ まずは文法基礎教材から始めた方が定着が早い |
多忙な社会人 | ❌ 使いこなせない可能性大。薄い教材を2〜3周したほうがベター |
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当スクールの他にはない強み
当スクールでは、東大法学部卒・公認会計士の代表が、仕事と両立しながら英語を独学で習得した実体験をもとに、あなた専用の「続けられる学習法」を提案しています。
私自身、海外経験がありませんが、働きながら英検1級・TOEIC960点を取得し、また公認会計士試験に働きながら一発で合格した経験を踏まえて、多忙な方でも実践可能な英語習得法を提供しています。
また、東大入試・公認会計士試験を一発で突破した経験を生かして、勉強方法・習慣化のコツ・モチベーション維持の方法も伝授しますので、英語力ではなく、生涯使える勉強法も習得できることが、他のスクールにはない当スクール独自の強みです。
「自分に合ったやり方がわからない」「目標はあるけど、続けられない」そう感じている方にこそ、効率的な学習戦略をお届けします。
投稿者プロフィール

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東京大学法学部卒。大学卒業後、自動車メーカーにて勤務し、働きながら公認会計士試験に一発合格(合格者のうち、上位3%合格)。
現在は監査法人にて会計監査・IT監査に従事するとともに、海外経験なしで英語を習得した経験を生かして英語教育業に携わっています。
保有資格:公認会計士、英検1級、TOEIC960点